猿橋と大月市郷土資料館
百蔵山の帰り道、猿橋に寄って行きました。
名残の紅葉を見ながら麓の道を歩くことしばし、
剣道の橋を渡ると橋の姿が見えました。
石碑の周り、降り積もった赤い葉に風情を感じます。
橋の下は深い緑色の水が流れる渓谷。
渓谷沿いの遊歩道を猿橋の駅に向かってたどります。
相変わらず真っ青な空。
すっかり葉を落とした木の中で、未だ真っ赤な葉をつけた木。
冬の透明な光線の中で輝いていました。
途中、大月市郷土資料館に立ち寄りました。
この地は写真家白籏史朗さんの故郷ということで、
白籏さんの撮影した大月市秀麗富嶽十二景の写真が展示されております。
休日の午後、展示館の客は私ひとり。
だれにも邪魔されることなく、各所で撮影された富士の姿を
鑑賞させていただきました。
2階には常設展示。
その昔、猿橋のかかる桂川は海峡だったそうで
丹沢山塊は太平洋の島だったとのこと。
インドがユーラシア大陸にぶつかって
ヒマラヤ山脈が盛り上がったように、
丹沢が本州にどしんとぶつかって奥秩父の山が隆起し、
さらに南から、伊豆半島がどしんとぶつかって
丹沢がさらに隆起した。
この地をかつてクジラが泳いでいたかと思うと
楽しくなります。
傾きかけた日を浴びながら、
あとはゆっくり猿橋の駅に戻りました。