星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

来年の元日に「うるう秒」

2016-07-13 23:06:23 | 
7月9日の新聞に「来年の元日に「うるう秒」」との報道がありました。


●総務省の発表
            「うるう秒」挿入のお知らせ
       ~ 来年の元日はいつもより1秒長い日となります ~
                                    2016年7月8日
                                      総  務  省
                             国立研究開発法人情報通信研究機構
平成29年(2017年)1月1日(日)に1年6ヶ月ぶりとなる「うるう秒」の調整が行われます。
日本の標準時の維持・通報を実施している国立研究開発法人情報通信研究機構(以下「NICT」、
理事長:坂内正夫)は、日本標準時に「うるう秒」の挿入を実施する予定です。

【今回のうるう秒の調整】
平成29年(2017年)1月1日(日)午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に
「8時59分60秒」を挿入します。
「うるう秒」の調整の実施
「うるう秒」の調整は、地球の回転の観測を行う国際機関である「国際地球回転・基準系事業
(IERS:International Earth Rotation and Reference Systems Service、所在地:パリ)」
が決定しており、これを受けて世界で一斉に「うるう秒」の調整が行われています。
日本では、総務省及びNICTが法令に基づき標準時の通報に係る事務を行っており、IERSの
決定に基づきNICTにおいて日本標準時に「うるう秒」の挿入を実施しています。

NICTでは、本年7月6日のIERSの「うるう秒」挿入の決定を受け、来年1月1日(日)に
日本標準時に「うるう秒」の挿入を実施します。
なお、最近では1年6ヶ月前となる平成27年(2015年)7月1日に「うるう秒」の調整が
行われました。また、「うるう秒」の調整が元日に実施されるのは、平成21年以来となります。

「うるう秒」の調整とは
時刻は、かつて地球の公転・自転に基づく天文時から決められていましたが、1958年より原子の
振動を利用した原子時計(注)に基づく国際原子時が開始され、1秒の長さが非常に高精度なものと
なった結果、原子時計に基づく時刻と天文時に基づく時刻との間でずれが生じるようになりました。
そこで、原子時計に基づく時刻を天文時とのずれが0.9秒以内におさまるように調整を行った時刻を
世界の標準時(協定世界時)として使うことにしており、今回その調整を行うために「うるう秒」の
挿入が行われるものです。「うるう秒」の調整は1972年から数年に1回程度行われています。
(注)セシウム133原子の遷移周波数を使い、数十万年に1秒ずれるだけの高精度な時計




うるう秒実施日一覧のページ



なお、1958年から刻んでいる国際原子時(TAI)と、協定世界時(UTC)とは、現在-36秒差に
なっています。これは、1958年からの地球の自転が36秒(積算値)遅くなってきたことを意味します。