富山マネジメント・アカデミー

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京都アニメーション社長の経営責任

2019年07月21日 | Weblog

刑法的には、犯罪を犯した犯人が一身に罪を負うべきことがらである。ただ、刑法は事件の結果責任の一部にすぎない。では、多くの犠牲となられた社員様のご遺族にむかい、経営責任者としての責任と義務は、免れるのだろうか。犯人が誤解であれ、怨恨を抱き、異常な行動に走りかねない情報をすでに把握していたという報道があるからだ。第二には、消防法に適正な消防設備を訓練がなされていたのか?第三には、犯人がガソリンをバケツにいれ、手押し車で社内に簡単に運び入れられたことである。セコムやアルソックなどの警備保障を業務委託していたかどうかである。排煙装置、スプリンクラーが設置されていて、稼働しなかったら、責任問題が別になるが、職場の安全環境としては、未成熟な企業経営管理者であることを予想させる。私は北陸最大のタワー型マンションの管理組合を法人化し、その理事を務めていえるが、消防設備の点検、安全管理には、法令順守し、消防・防災の官庁の指摘事項を補修することに意を用いている。今回、京都アニメーションの事件が、昼間の時間帯に、犯人が呼び止められもせず社内に入構できたことに衝撃を受けている。私どものマンションでは、昼間は玄関に入構を監視する警備員をおき、24時間、監視カメラを作動させている。こうしたリスク管理こそ、経営管理者の経営責任の根幹であることを三協アルミの副社長、庄司美次さんの富山大学での講義で学んだ。なぜ、消防設備が異常に価格が高い理由も、アリタ㈱の社長である在田吉保さんから個人的に教えて戴いた。いま脅えているのは、模倣犯の出現である。夜間、管理人(警備)の不在中の不法侵入にどのように備えるかである。何の罪もない人が、事件に巻き込まれ、死傷者を出すことである。後悔は先に立たず、である。防犯、防災から減災にいたるまで、人の命を守るためには、組織の設備資金の投入は、安全管理をいう一見、後ろ向きの投資を第一優先するべきだと学んだ。社員しか入構できないシステム管理、僕の場合、マンションの住民と認められた入構許可者のみ入れる安全管理にさらに磨きをかけたいと考えて居る。京都アニメーションを他山の石として学べないような管理者は落第である。


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