葉の上で揺らめく物がある。木陰に入って小休止をしていた時だ。
新種の動物かも・・と目を凝らしたらクモが脱ぎ捨てた皮だった。細い手足の先端まで綺麗に抜けている。当たり前と言えば当たり前なのだが、蛇の脱皮殻などもウロコや眼球のカーブにいたるまで残されている。
残念ながらこの脱皮殻は1cm程度で、詳細までは見分けがつき難かった。葉にしっかりと固定されているのかと思ってみていたら、風に舞って去ってしまった。「アディユー」である。
地上に落ちれば、小さな虫の良き食料になるのだろう。でもクモは脱皮して身体を大きくするのだったか…。どうもあやふやだが、この頃の暑さでは一枚脱ぎたくなるのには共感できる。そして気がついた「クモって八本足なんだ。タコの仲間か?…」。暑い日は続く。