裸木の新芽も萌えてきたのだろう裸木だった里山の斜面が霞んだように見えるようになってきた。冬芽一つ一つを観察しても大きくなった感覚は覚えないのだが風景はまさしく点描の絵に見えて来る。そうなると移植の時期でもある。水源地の保全作業を行いたかったのだが何日要するか計れないのでカラスザンショウの実生苗を一カ所に集めた。幼虫のリスクを軽減する視点からは分散させておいた方が望ましいと思いつつも囲いの中や日照条件の悪い場所での実生樹なので、ここは幼虫観察樹としてまとめた。
昨季の幼樹にはアゲハの3種類が産卵して、その好みぶりが理解できたので今回定植した段々斜面には採種した種も直播してある。どの程度が発芽するかは不明だけれど産卵食草用に高さ2m程度のまま随時、萌芽更新を続けるつもりなのである。カラスザンショウが移植にどのような反応なのか経験値が無いので未知数だけれどその分、植穴をしっかり掘り根鉢を保った掘り上げ苗を据えた。
後は泥土をスコップ1杯施し水決めし支柱を添えて終了した。根回りに土が密着できるように手間は掛けたし根が動かないよう支柱も添えたので発芽してくれれば活着できるだろうと期待している。