屋外作業を先送りしている現状ではどこかで何かをしなければ一日が長すぎる。耄碌しないで身体が動かなくなったらと思うと一日一日は地獄の長さに違いない。となれば耄碌は「時の氏神」とも言える面もある。まあ、それはともかく暇つぶしにまたまた羊羹を作ったのだ。高齢者ともなれば噛む力も弱くなり「よう噛めん」様になりがちで、だから噛み下し易い羊羹にした訳でも無いのだが、強いて言えば「マイブーム」てなもんや三度笠、なのである。
前回のトウモロコシ羊羹は柔らかすぎたので今回の寒天量は二倍にした。けっして羽毛量を二倍にしたのではない。頭頂部は二倍にしたいけれど、これは生涯叶わぬ夢であったわい。で材料はフードプロセッサーで粉砕したが果実だけだと外周に張り付いてカッターは空転するだけなので牛乳を入れて流動性を保つ。寒天液も牛乳で用意し、そこにレンジで熱くした粉砕物を入れる。常温のままだと入れた端から寒天が固まる可能性がありダマになるのを防ぐ意味がある。
投入し弱火で沸騰数分、そのまま容器に長し粗熱を取ってから冷蔵庫で一晩置いた。風味付けにシナモンを入れてあったけれどドライフルーツの風味が勝りシナモン風味は感じられない。試食の第一印象は「キビ糖の甘味」であってフルーツ感には欠けた。とは言えドライフルーツそのものを食べるよりしつこさは減少したので食べやすい。ゴールデンアッサムを渋めに入れて食べて見たのだが、街中の店舗では高級品のセット風なのだろうけれどキッチンで立ったままの試食ではお洒落も優雅も何もあったものではない。とは言え爺我自賛の自己消費品であるから自己満足し午後の一時を堪能できたから祝着至極ではある。