トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「玄米乳ヨーグルト入りのカステラ」

2021-09-13 | 何よりの楽しみ
 雨降りお憑きさん、家の中・・・連日だとトホホのホトトギス。玩具作りは粉塵が舞うし、日中から読書では眠くなるばかり・・・トホホも度を超すと暴走する。この日は脳味噌から追い払えずにいたカステラに挑戦したのだ。物の道理、生命の本質から言及しても老いは払えないのである。エントロピー増大は宇宙の真理なのであった。

 かくしてエントロピー増大に「千年杉に肥後守」で立ち向かうような事だと認識していても、爪楊枝しか身に着けていなくても戦うべき時は戦うのが大和男の武士たるものの矜持でもある。とかなんとか思った訳でも無いのだが「暇を持て余せば不善を為す」のは小人としては真っ当な傾向でもあるだろう。であるからカステラ作りで午後の一時を費やしてみたのだ。ステイホームにも協力できたし、夕食の主食がカステラだったという贅沢三昧もやったし、雨降りおつくりさんだったわい…。

 レシピはいつも通りネット情報から選ぶ。まあ、千差万別好き放題のレシピの公開に呆れるけれど、何を隠そう拙者だって目糞鼻糞の類なのであった。一応は全くの初心者・初体験という事で「これ!」と思うレシピをプリントして参考にする。もとよりレシピ通りの材料や分量などはいい加減のままで「悪い加減」よりはマシだろうと思うのが小生の持論だ。
 手順通り材料を揃えてからの作業なのだが、スタートの写真に入っていない材料がある。それは「玄米乳ヨーグルト」1カップと追加の強力粉100gである。これは「玄米乳ヨーグルト」を混入させたことで緩くなった生地を回復させるためだった。そのことでレシピ通りに用意した砂糖、卵、蜂蜜や牛乳まで増やさなかったので、これが失敗の一因になったのかもしれない。
 もう一つの要因は「泡立て不足」が大きいのだろう。泡立て器でメレンゲを作る時には右手首を酷使する。この作業で腕の筋肉に痛みが走るのだった。頑張ったけれど「矢尽き刀折れ」に近い。まあ、結果が「兵どもの夢の跡」となったのはけだし当然かも。

 焼き型が無いのでクッキー缶を流用。生地と缶の容量バランスが悪かったのも躓きだった。焼き時間はレシピ通りで焼き上がったから早速試食した。結果的に砂糖の分量割合が減ったので甘さが抑えられて香ばしさが増している。表面の焦げも香ばしくパリッッとした感じで増々好感度アップ。残念なのはザラメが無かった事なのだが、かえって焼き皮の風味と食味が邪魔されずに済んだ。

 総括すると「膨らみが悪かった」事に尽きる。外側はパリッと焼き上がり、中身はフックラシットリとはならなかったものの「蒸しパン」の食感に似て、これはこれで美味しかった。切って小皿に並べてみたものの「カステラ」には思えない。しかし砂糖の割合が減ったことで夕食の代用にはなったのだ。
 なぜ「玄米乳ヨーグルト」を使ったかと言うと、ヨーグルトとして酸味が無くて食べたくなかったからで消費が進まない。池のタナゴと二枚貝の給餌にも使ってみたけれど、一日スプーン2杯程度では目減りもしない。傷む前に使い切る算段のひとつだったのだ。これはこれでうまくいったと思える。

 でもなあ、あーあ、スイーツ爺さんに成り下がった感じで情けない・・・。なんとか気を取り直せば「男児、厨房には入らず」なんてのはセクハラですもんねぇ。でもねぇ、お袋には「男が台所に来るもんじゃない!」って怒られたこともあったが腹が減っていたからであって作りたかった訳では無いのだ。しかし、言われたことを「セクハラだ!」と思った事は一度たりともなかった。

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