goo blog サービス終了のお知らせ 

トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流「昆虫すこいぜ!」

2022-11-26 | 小父のお隣さん
 この時期、いの一番に登場させるのはアサギマダラの幼虫しかいない。アカボシゴマダラはありきたりだしカマキリもマユタテアカネもご健在で面白いネタにはならぬ。この日、11月24日なのだがカエルの鳴き声がしていた。アマガエルなのかシュレーゲルアオガエルなのか区別がつかなかったが地表でのニホンアカガエルは発見できなかった。

 さてアサギマダラの卵は二桁を数えるけれど1齢2齢の段階で既に産卵された数を数える事は無い。写真の幼虫は周辺の中でも大きな個体ではあるけれど体長20mmには達してはいないだろう。撮影する時にカメラを掲げて片手で写さねばならない位置だったからこの大きさ以上には写せなかったが複雑な体の模様ははっきりとわかる。
 成蝶の翅模様は大ぶりのデザインで開放的に感じるけれど幼虫は緻密な色彩と模様で何となく組み紐模様に見えるのは小生だけだろうか。この幼虫を見ると「紐よ紐!まだらの紐よ!」というエドガー・アラン・ポー原作の小説の台詞、それも少年時代に聴いたラジオの朗読だがいまだに思いだす。「アッシャー家の崩壊」最後のシーンも怖かった記憶がよみがえる。背景にあったのは月だったか夕日だったかはもう思い出せない。

 手慰みに調べてみたら1955~6年頃の放送だった。同時期だったか「少年№1」という番組はタービンエンジンでレースに挑戦する物語だったが、これも真空管スーパーラジオで聴いていたのだった。まあ、虫とは関係ないけど音声だけとは言え血沸き肉躍る楽しみだったのである。

        

春の準備に 5

2022-11-26 | 今日は真面目に
 未明まで降雨があったけれど前日分を足したところでお湿り程度だった。水位の下がった三日月池は数センチ上昇しただけなのだが、これで数週間は底を露わにしないで済む。何と言ってもクロスジギンヤンマの良好な発生池ではあるが雨水頼みの池なので気がもめる。

 この池脇の斜面下、先日にアズマネザサの進出線を後退させて春の小花畑用に裾を整備したのだが伐り取った稈は通路に並べたままになっている。未明までの降雨で濡れてはいるものの早く片付けないと春の芽出しに差し支えると思い、重い腰を上げたのだ。
 長い稈は3mを優に越すので抱えて運ぶにしても取り回しに難渋した。それでも集積し数年経てば砕けるようになって土に還りながら良い腐植質を提供してくれるだろうと皮算用。至近の食草園の林床に敷き並べたのだ。歩くのにおっかなびっくりになろうが度々入り込む範囲でも無いから腐食して樹木の生長の一助になれば良いのだ。

 早春の小花畑を目論んだ通路と立ち上がりの斜面裾がさっぱりとした。ネザサを刈り取った部分に草本が茂るには2~3年必要だけれど今までの範囲にとっては更に日照を得られる環境が出来たはずなので春が楽しみな小春日和になった日であった。