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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

断水間近なので…

2017-12-22 | 水辺環境の保全
 水見回りの最後は送水管の吐水量を見る。見るたびに減衰しているから「近々…」と思いつつ、この日の吐水量で遂に重い腰を上げた。断水するまで待つことは愚の骨頂なのである。
 どうせ落ち葉が堆積して取水量が減ったのだろうと推測していたから、四本鍬と取水升の泥浚い用に手柄杓を携えて水源地に行った。一尾根越えた隣沢だから到着までに一汗出てくる距離である。

 取水升埋没  ➡  取水升掘りだし 
 取水地の状態は思っていたより悪く、取水升とそこへの導水路は埋まって流水が無い。かろうじて吐水口から出ていたのは伏流水だったのである。
 河床の谷止工も取水口の反対側で水抜けが起き結構な労力を費やして埋め戻さねばならない状態だった。とりあえず取水升上部を埋没させている土砂を取り除き、取水升内部の砂泥を浚い出した。中の取水管口まで砂泥が達しており、管内に砂泥の流入沈澱は明らかだった。

 取水升の掘りだしと泥浚いが終わり、次は導水路を整えねばならない。砂礫の河床は成形に難儀する。ツルハシは打ち込みやすいが砂礫を掻き寄せ難い。鍬は掻き寄せやすいが打ち込み難い。作業をするに両手で掻き寄せるのが思い通りになるのだけれど労力と作業効率は最悪だ。
 とりあえず手を替え品を替え気分を騙し騙し続けるしか完成の道は無いのである。谷止工の底抜けした部分は後日補修として、今回は導水路だけ整えた。上流部から取水升まで約20m程なのだが、前述の理由で上着を脱がねばならないほどの作業強度がある。まあ、年末の大掃除と思えば「しょうがない」と思えるが「水が無い」よりましで「水商売」とはよく言ったものである。

 冬の間は陽射しが届かないから、動きを止めると背中から冷えが広がってくる。とりあえずの導水路が通じ、取水升からオーバーフローするまでに水量が復活したが、送水管内に砂泥が沈澱しているから翌日はエンジンポンプを使用し強制通水で清掃をしないと水量が戻らない。
 導水路下流部  導水路中央部  導水路上部