未収穫籾の山なり猪の糞
糞だまり雨に洗われ籾の山
くそ悔し手塩の稲は猪の糞
くそ!などと言う口惜しい籾の糞
どういう理由だったのか、駐車場にオオスズメバチの女王がもがいていた。体長50mmに届かんとする立派な女王蜂だった。
「見本に欲しい」と会友が言うので専用殺虫剤を頭部に噴霧した。さすがに専用と言うだけあって効果が早い。ものの1分で動かなくなった。
蜂に薬液を噴霧して攻撃能力を奪うのは良いのだが、その後の蜂の硬直は押しなべて丸まってしまう。だから体軸を直線にしている時より小物に見えてしまう。その理屈のせいなのか、飛翔している蜂は大きく見えることが多い。捕らえてみると「なーんだ」と思ってしまうのだ。
と言ってもサイズは当たり前のサイズなのだから、感覚とは不思議であるが、当地も二日続きの霜のフイールドだというのに、昼ごろになるとオオスズメバチが飛翔してくる。気がついた時は動きを止めるのだが、蜂はわざわざ接近して過ぎ去っていく。
どういう感覚だろうと思うけど「確認・観察」のための接近らしい。そんなことで秋になると上空を飛ぶ飛行機の音さえ、蜂の羽音に聞こえるのだ。特に高空や機影が視認できない距離の音は耳を澄ますほどそっくりだ。小生が硬直する番である。