オクラ畑は背丈が2メートルをゆうに越えたものばかりだ。緑と赤色のオクラが混在していたが花はどちらもエキゾチックだ。
スズメバチがガクの辺りでなにやらもぞもぞしていた。蜜を取る孔でも開けているのかと思って確認に近づいたのだが「目が合った!」と感じた瞬間に舞い上がって後頭部に回られた。
もう動くことは出来なくてじっとしていたら数回頭部を周回して去ってくれた。「歩いて火に入る小父さん」なんて笑い話にもならないけど、冷や汗ものだった。
いつものことながら確認飛行は大概後方からやってくる。前方から来てホバリングも前方という例はあまり体験しない。この周回飛行を頭部でやられると、頭頂部にリングが現れた気分になる。羽根が起こす風を頭部や首筋に感じるのでなおさらだ。
気を取り直して土手に回る。佐久市のコスモス街道は見ごろとなったとニュースがあったが当地はようやく開花が始まったばかりだ。彼岸花が盛りだが一箇所だけ紅白で咲いていたところを見つけた。こんな彼岸花は不気味さが減る。