いくら好きな作家さんでも画集はいままで買ったことなかったのですが、勢いで買ってしまいました。
海獣の子供5巻と同時発売の画集。発売日前日に5巻を目当てに本屋に立ち寄ったところ、画集だけが平積みしてありました。「同時発売のはずなのに、何故画集のみ?」
なんか手ぶらで帰るのもいやだし、いや、でも値段高いし、いや、欲しくないわけではないし・・・と、しばらく本屋でなやんだあげく、そこの店のポイントが1200円ほど溜まっていたのを思い出し、それ使っても2800円か。とまたここでもしばらく悩み、結局購入するに至りました。後日海獣の子供5巻ももちろん入手。
五十嵐氏の作品は「リトル・フォレスト」「海獣の子供」「SARU」の3作しか知りませんでしたが、デビュー作「はなしっぱなし」の絵を見ると、もう既に完成している絵だなと感じました。絵画的で非常に完成度の高い絵。これはこれで素晴らしいのですが、すぐに次の作品で画風を意図的に変えています。少しラフな感じで、同じように緻密なんだけれども何かの呪縛から解き放たれたような印象。こういうことが出来る人はそんなに居ないでしょうね。これは勝手な妄想ですが、初期作品の作風は完成度が高すぎて延びシロが少ないので、意図的に壊して絵を作りなおすことで、いろんな可能性を広げようとしたのだと思っています。
まだナナメ読み程度にしか観てませんが、「ブルータス」の特集とかと記事が被るところがあるのがちょっと残念。もちろん新規の対談とかもありますが。
旅行先で、台風が近付いている鄙びた海岸沿いの道をドライブしていた時(1巻のシーンとダブった訳です)
水族館で魚の群れやイルカの躍動を見た時
5巻発売知らなかったので今日買いに行きます。