長らく読まずに放置していましたがようやく読みました。
りくが大阪に預けられてから急に面白くなります。大阪というか関西人の乗りを的確に表現していて笑えます。物事の価値が面白いか面白くないかで決まるとか、関西弁のテレビドラマのセリフにダメ出しするとか。でもそんなところがりくの心を溶かしていく表現が見事でした。
子供の描写がとても自然で上手くて、優れた観察力がないと描けないです。
自由に涙を流すことのできたりくが、大阪に行って涙を流せなくなって、最後に本物の涙を流すという一連の流れは読者の涙も誘うという秀逸なお話でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます