おそらく今年最後の映画。 重松清氏原作小説の映画化。思えば重松氏の原作の映画を結構観ているような気がします。小説は全く読んでいないにもかかわらず。観たいと思った映画が結果的に重松氏の原作であったということでしょうか。
いじめによって生徒の自殺未遂が起こった学校に臨時教師として吃音というハンディを背負った国語教師として赴任してきた村内先生と生徒との交流を描いた映画です。監督はこれが長編初監督の中西健二氏。
良い映画でした。吃音のために(どもり)話すことにハンディを負った先生が自殺未遂をして転校していった生徒の机を教室に戻すという行為により起こることを丁寧に追ったもので、 吃音ということが逆に一つ一つの言葉に重みが生じるのです。「本気の言葉は本気で聞くのがあたりまえ」と言い切る。これが痛快(不適切な言葉かもしれませんが)に思えました。 現在の教育の現場がどの様なものになっているのかということは間接的にしか知ることが出来ませんが、たまたま目にした教師と生徒の会話などを聞いているとまるで友達と話すようなタメ口で話しているような姿をみると(それはごく一部なのかもしれませんが)先生の言葉の重みのようなものが希薄になってきているのではないかとおもいます。 そういったことも踏まえてこの映画のもつ教育現場への問題提起とその答えの一つを提示したすぐれた社会派映画であります。 年末にこんなカタイ映画を観に来る人なんて少ないだろうと思っていたのですが意外と多くのひとが見に来られていました。
映画の冒頭で主人公である村内先生(阿部寛)が学校に赴任してくるのですがバスの中から彼が教壇に付くまで顔を撮らないという撮り方。これはまさに西部劇。パンフレットの中の評論家のかたの言葉の中に「クリント・イーストウッドを連想させ「荒野のストレンジャー」や「ペイルライダー」を連想させる」と。なかなか上手く表現されていました。 ひとりで風のようにやってきて嵐を巻き起こして問題を解決して、また風のよう一匹狼として去っていく。そういう見方をするとまた別の面白さがあります。
阿部ちゃんも本当に良い役者さんになりました。でも僕には「北斗の拳」のケンシロウにしかみえません。是非実写版をつくってケンシロウ役で演じて欲しいものです。
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で阿部さんケンシロウやってますよ(声優だけどね
昔あった実写版北斗の拳は外国の型が演じてましたね。思いだしたら見たくなった^^(爆笑物です
ハリウッド版も観ましたが最低でしたね;;。
日本で是非実写版を作って欲しいものです。