ちょっと変わったライブに誘われて行ってきました。
場所は京都の「外」というライブハウス。
四つの水槽が用意され、三つの水槽はその中にマイクと泡の出る棒状の管のようなものと軽石のようなものが入れてあり、空気を送り込んで泡の出る音をマイクが拾えるようになっています。残りの一つの水槽は底の方で何かがくるくる回っています。
おもむろに藤田氏が登場し氷の塊になにかを差し込んでいます。どうやら氷のとける音を拾うようで厳かに始まりました。氷山がとける音のミニチュア版だと思えばよいでしょうか。まぁ実際に聴いたことはないですがこんな感じなのでしょう。とけ終わると水槽に空気が送り込まれ、泡の出る音が拾われます。泡は水槽ごとに大中小と別れ、大きな泡はゴボゴボ、中くらいの泡はドラムロールのもっと早い版、小さな泡はテレビ終了後の砂嵐音のような感じ。これらの音でリズムが刻まれますがリズムというよりもランダムに鳴らす度合が強いです。これらの音に手作りパイプオルガンの音が(藤田氏自作楽器)通奏低音的に加わります。
パイプオルガンは手動で空気を送り込んで鳴らす仕組み。四つ目の水槽でくるくる回っていたものは、どうやら水流の渦を作り出すもののようで、この渦の伸び縮みがサンプリングされたホーミー(二声を同時に発声する唱法)の音声と連動する仕組みになっていて、音の高低が変わるようです。この電子ホーミー音が更に加わり、何とも不思議な音場が展開されました。約一時間全一曲。中々他では体験できないライブでした。
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