今日はムービックスが千円で観られる日で、しかも日曜日と重なっているので、とりあえず朝の一回目を目指して出発するけど、席が取れなければ二回目まで待つつもりでした。映画館には開演30分前に到着。やはり予想通り残りわずかとなっており、二回目も△印が。一番前しか空いてなければ2回目にするつもりでしたが、なんと前のほうで結構いい席が一つだけ空いているではないですか。まるで自分のために用意されていたように。どうやらこの映画には縁があったようです。
クリント・イーストウッド監督が死後の世界を題材に撮った映画。という大雑把な情報しかつかんでいませんでした。イーストウッドの監督した映画を観るのは「バード」以来だから、かなり久しぶりに観ることになります。
最初の津波のシーンで、この映画の出来が保障されたようなものです。上手いです。とてもリアリティがありました。津波に飲み込まれたらきっとこんな風なのだろうという説得力ある映像。CGの技術もさることながら、極限までいらないものをそぎ落とした演出が素晴らしい。津波の恐怖を盛り立てる様な音楽は一切なし。ここで主人公の一人のマリーが臨死体験をするわけですが、これもかなり控えめな表現。それでも彼女が何か特別な体験をしたことが如実にわかります。
彼女を含め3人の人間がそれぞれ死についての体験が描かれ、それが最後に交わり交差するという手法としてはよくあるものですが、話の持っていき方が素晴らしい。全体的に静謐で非常に上品な語り口。大人の映画でした。
個人的には双子の兄を失った少年マーカスに感情移入してしまいましたね。
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