四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
風が連れてきた五月に
五月の風は
特別な風
遠い日の風を
連れてくる
いつの日の風に
一番会いたいのかと
想いめぐらす
ただ・・
風は出会いを
喜ぶ間もなく
通り過ぎ
しっかりと
掴まえておけば
よかったと
6月の雨は
後悔の涙?
風が連れてきた
五月を心に
今・・もう一度
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初夏の花 開いて
初夏の夕暮れ時
なおも華やかに
日暮れた後も
きっと
この華やかさは
変わらずに
たたずむ姿は・・
やはり
立てば芍薬
肌寒くなった
風にあたりながら
どうにも
入り込めない
華やかな世界を前に
羨むなんて
ことも出来ず
ほんのりとした
風の向こうの
花に見入る
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今日も・・また・・雨
ふぅー
ちょっと
ため息が出る
また雨
暗い空を
見上げる
足取り重く
外へ出れば
雫だけが
キラキラと
少し早足になって
向かう先は・・
花たちは
どんな雫を
抱えているのだろうと
たどり着くと
雨は小雨に変わり
ビーズ刺繍のような
花を前に
ふぅー
とため息をつく
・・綺麗・・
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水玉模様の緑と・・・
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「夢」という季節
春・夏・秋・冬・・
変わることのない
季節の知らせ
もし
そんな季節に
入りきれない
季節があるとしたら
満開の薔薇の時
どれだけの
絵の具を並べたら
表せるのだろうか・・
溢れる色と
咲き誇る花は
特別な季節を作って
ほんの一瞬
すべてを
忘れさせてくれる・・
それは
「夢」と言う季節
春・夏・秋・冬・夢
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夏の散歩
少し陽が西に
傾き始めた頃
歩き始める
傾き始めた陽は
葉をいちだんと
鮮やかにして
影はいちだんと
深くして
暑さの残った風が
ときどきゆっくりと
伸び始めた
草を揺らす
ああ
この季節が
来たのだと
季節の変わり目の
この新鮮さと
懐かしさが
いつもの
当たり前の風景を
今年の風景に変える
また来た・・夏
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都会・・夏の初め
展覧会へと向かう
夏の初め
雨上がりの
日差しの眩しさ
久しぶりの暑さに
目につくのは・・
清涼飲料水の
マークばかり
不思議と
爽やかな
都会の風景に
馴染んで
期待ほどでもなかった
展覧会場を後に
そうだ!
スカッと爽やかな
一本でもと・・
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ブーゲンビリア・・・夏の花
常夏の・・・
温室育ちの
夏の花
花の色は・・・
好きな色は
色々あれど
ベストワン!の
ショッキングピンク
箱入り娘は
ちょっと
ワイルドさに
欠けるけど
十分
可愛くヤンチャに
咲いてる
ブーゲンビリア
夏の花
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薔薇の微笑み
五月に
青空だけだったら・・
四月と六月の
あいだ・・
それだけだったのだろう
薔薇の花が咲いて
五月の空は
青さが違った
薔薇の微笑みは
五月を変え
空を変えて
きっと
幾種類もの
花を変えたのだろう
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