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季節の境で



          枯れた物たちへそそぐ光も明るくなった




          その光の中に今にも飛び出しそうな綿毛




          そろそろお別れが近づいてきたかと




          季節の境に立たされたことを感じる




          よく見回すと枝々に新しい芽が膨らんで




          寂しさと期待とが混ざりあい複雑な思いが




          三月独特の思いとも気づく




          桜の花が咲き出せばそんな思いも一瞬で弾けるのだろう




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美しき笑顔



          梅は咲いたかぁ~~~っと!




          桜どころではない・・梅だって満開とまではいってない




          今年はちょっと遅れ気味




          入園パスポート持参で何度か行ってみるものの




          駐車料金は払っているぞと梅を睨む




          咲き始めた梅の花は満面の笑みでこちらを見るだけ




          いいよ・・いいよ・・何度だってくるよ・・と




          美しい笑顔に弱いのは男性だけではなかったのです




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なにしているの?



          大空を飛んで消えてゆく鳥を見ると




          永遠に手の届かぬもの・・そう思う




          ところが・・こんなふうに




          なにやら分らぬフワフワをくわえて目の前に・・




          突っついてみたり伸ばしてみたり




          そんな姿を見ているとぐんと距離が縮まる




          「何しているの?」聞こうと前へ出る




          鳥は無くなった境を飛び越えてまた異空間へ





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こんなとき・・



          広い枯葉の中で・・




          広い野原の真ん中で・・




          たった一羽たたずみ




          誰を探すでもなく




          思い出したように餌をついばみ




          飛びまわる小鳥より孤独感がつきまとい




          だからといって悲しそうでもない




          ふぅ~~ん・・自由かぁ・・




          こんなとき・・なんとなく・・羨ましくなる



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空っぽな午後



          人目がなければ・・




          「あ~~ぁ~」と欠伸でもしそうな




          ゆる~~い太陽の日差し




          逆光のマンサクは色が消えて




          こちらもお昼寝?




          シャッターもほん数回押してみたりで




          ちょっとムキになった梅撮影の後の




          心地よく空っぽな午後




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ダイアナというマンサクの花



          ダイアナという名だそうだ




          クルクルの赤毛の美しい女性でも連想させるのか




          それともあのダイアナ妃を思い出させる?




          花の名は美しい女性の名が付けられているよう




          もちろんトントンなどという名の花はない
                 (美しさが欠ける?)




          ならば男性の名は・・?と考えて見る




          やっぱり華がないと・・とナポレオンが浮かんできた




          調べて見ると・・大振りのバラ「シャポー ドゥ ナポレオン」
          花の王様か・・他にも・・ある?





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時をつまんで



           ふわりふわりと・・梅から梅へ




           ほんのりほのかに香る風




           耳を澄ませば鳥の声




           傾きかけた陽の光




           黄色身帯びて明日へと向かう




           もう少しもう少しだけ・・




           時をつまんで遅らせて




           香りをどこに隠そうか・・




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梅の枝にシジュウカラ



          シジュウカラに誘われて・・




          ・・のお誘い主は待っていてくれて




          枝から枝へと飛び回っていた




          ちょっとの間横目で眺めて・・




          鳥たちの歌を聴きながら梅から梅へ




          一通り撮り終えると




          目の前にやってきたのがこの小鳥たち




          小鳥たちの自由さを羨ましく感じながら・・




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シジュウカラの声に誘われて



          シジュウカラの声が道案内




          近づく声の先には紅白の梅の花が




          ようやく春にたどり着いた




          カメラを向ける前に一息




          梅の香り・・蝋梅の香りに春の暖かさ




          目の前の枝にシジュウカラ・・警戒心もない




          花見客もまばらな長閑さ




          「きれい・・」と透き通った声が聞こえてきた




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春一番のお知らせ



          ほんの四日前のこと・・




          河津桜開花状況偵察と井の頭へ




          一本目・・二本目はまだまだ固いつぼみ




          一番奥の木には花がちらほら




          すこし早すぎた感はあるけれど手遅れではないと安心




          少し待ってはみたけれどメジロ出現にはならず




          メジロは花の盛りがいいかと諦めて




          春一番のお知らせだけはしっかりもらって





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