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夏に・・いつも・・どこでも



                  夜空の花火のように
                  一瞬だったかもしれない




                  我が家の庭に
                  百日草が咲いていたのは




                  華やかな色の花は
                  心に焼きついて・・




                  夏になると思い出す
                  その思い出の中よりも




                  はるかに大きな百日草を
                  いつでも・・どこでも・・




                  夏になると見かけて
                  伊豆で、白馬で、新潟で
                  海で、山で・・田舎で・・




                  この花を見ると
                  いい夏を過ごせそうな
                  そんな気がして



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恵みの雨



                  暑さ続きで
                  頭をたれた花たちも




                  久しぶりの雨で
                  生き生きと蘇って




                  これもまた
                  久しぶりの雨粒に
                  元気よく映る




                  ちょっと
                  大降りの雨は




                  雨粒を
                  大盤振る舞い




                  ど・れ・に・しようかな・・




                  と迷うほど
                  いっぱいの雨粒に
                  ちょっとご機嫌




                  心に恵みの雨粒

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夏の実



                  大胆な夏の花の陰で




                  いつの間にか
                  実を付け始めた木々




                  緑の葉に
                  囲まれた実は





                  どこか あどけなく
                  まだ ひっそりと




                  いつか
                  秋を迎える頃には




                  色とりどりの
                  葉に囲まれて




                  味わい深い実に
                  変わっていくのだろうと




                  少し似合わない
                  暑い日差しの中で
                  夏の実を写す


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夏の光の中で



                  首にかける
                  長い紐のついた
                  カードを振り回しながら




                  子供達は誘い合わせて
                  ラジオ体操に向かった




                  垣根越しに
                  咲いている朝顔に
                  「おはよう!」




                  行きの光は
                  まだ清々しく




                  思い切り吸い込んで
                  飛び跳ねて向かう




                  一・二・三・四・・と
                  体操を終えると
                  日差しはもう高く




                  行きよりも
                  強くなった気がして
                  心地よい光の中の
                  帰り道・・夏休み

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ただいま製作中!



                  ムシャムシャとは
                  聞こえないが




                  どんどん
                  出来上がっていく
                  スケスケ葉っぱ




                  まだ向こう側には
                  緑の葉が見えるけど




                  さぁ 製作者は
                  どんな風に
                  作り上げていくのか・・




                  数日後が
                  ちょっと楽しみな
                  この作品




                  暑さにも負けず!
                  アリとキリギリスの
                  アリさんを思い出させる




                  これが製作者!

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忘れることのない輝き



                   輝きは
                   何も変わっていない




                   いつか大人になる日を
                   夢見たときの輝き




                   少し子供でいることに
                   飽きたとき
                   遠くに見えた輝き




                   もう子供に戻れないと
                   感じたとき
                   懐かしく探した輝き




                   それはいつも
                   夏の日の輝き




                   今は・・




                   全ての輝きを
                   手のひらに集めて
                   見つめ続けたいと・・

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避暑地の出来事



                  暑い夏の日も
                  水の中は涼しい避暑地?




                  鳥達の涼しげな顔は
                  暑さ避けのプレゼント




                  水際に立って
                  楽しげに遊ぶ姿を
                  眺めることも




                  鳥達の無邪気さも




                  夏の楽しさを
                  思い出させてくれて




                  小さな出来事は
                  ささやかな避暑地での
                  爽やかな時間




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夏の風景



                  夏は・・
                  木々の間から
                  見える光と空がいい




                  暑さ逃れて
                  木々の間に立ち




                  追いかけてくる風に
                  少しの涼しさをもらい




                  自由に飛び交うトンボや
                  もううるさいと思うのも
                  忘れた蝉の声




                  夏の当たり前の風景は
                  暑さに馴染ませてくれて




                  ようやく夏を楽しむ




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初々しい向日葵だけど・・・



                  大きな黄色い
                  透明感のある花びら




                  いくつもの蕾の真ん中で
                  やっと開いた一輪




                  まだ初々しい向日葵も
                  この過酷な暑さの中で




                  強く 烈しく 荒々しく
                  変わっていくのだろうと・・




                  また来るときまで
                  魅力的な大人に
                  なっているんだよ・・

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もう・・目的地にはたどり着けない



                  暑気払いなんて言葉
                  死語になってしまうのでは・・




                  到底払えそうにない
                  この暑さ




                  ふぅ~っとつくため息が
                  真っ黒コゲになって
                  出てきそうな




                  夏の木陰はと
                  歩き始めたものの・・




                  街の素敵な風景も
                  熱い空気の向こう側




                  ラップ越しに見ているように
                  遠くに見えて




                  熱い空気を
                  掻き分け掻き分け
                  泳ぐように歩いていると




                  遠い・・目的地は遠い
                  暑さに負けてUターン!!

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