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振り向けば・・・暑き夏の日



               「若さ」に
               別れを告げたころから
               「暑さ」から
               目を背けるようになった




               暑い緑も
               眩しすぎて




               何の戸惑いもなく
               夏を手にしている
               彼や彼女たちに
               道を譲る




               やっと のぞいた
               日陰からの日差しは
               少しだけ 受け入れてくれて・・




               まっすぐ真夏から
               進み続ける
               彼や彼女たちの後ろから
               夏を振り返る




               そこのいる緑は
               「若さ」を
               どこかにおいてきたものに
               限りなくやさしく




               遠い日の「若さ」を
               手渡してくれた

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ガルミッシュの可愛いおもちゃ屋さん



               手のひらに
               いくつも乗りそうな
               小さなかわいい
               お鍋やお皿




               我が家の台所より
               はるかに本物らしい




               お人形主婦だって
               我が家の主婦より
               はるかに本物の雰囲気




               これだけ道具がそろったら
               豪華な食事がテーブルに!
               なんて・・・
               言い訳したくなるほどの
               品揃え




               でも・・
               これは・・
               やっぱり・・




               本物より
               ミニチュアのほうが
               ずっと素敵
               と間違いなく思ってしまう
               可愛さ




               クリスマスツリーだって
               こんな小さいのが
               いい!!
               と思ってしまった
               ガルミッシュおもちゃ屋さん




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雨の贈り物



               しとしと・・ざあざあ・・
               じめじめ ・・の毎日




               雨上がりの一瞬
               木々の間を歩く




               にょきにょき・・ぴょこん
               と目が合った




               あんなところで
               こっそり覗いている
               と思ったら・・・




               ・・わたしも・・こっそり
               柵を乗り越えて
               パチリ!




               あ~ なんだか
               赤と白の水玉模様に
               ペイントしたくなっちゃった!!




               そしたら
               遠くでジッと
               見ている小人が
               出てきそう・・・


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ホテルの庭散歩



               ホテルの裏にまわって
               庭探索!




               澄んだ鳥の声を
               聞きながら




               白い花
               赤やピンクのバラ
               色とりどりの
               プランターの花




               川のせせらぎ・・・




               庭の片隅の
               椅子に座りながら
               耳を澄ます




               あ~あ・・と
               深く息を吸いながら




               いつもの
               倍ほどの
               長い一日に




               心の中で
               思い切り腕を上げ




               乾杯!!

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HOTEL BAVARIA

                  (ガルミッシュ・パルテンキルヒェン)


               ストップ!ストップ!!
               荷物は広げなーい!!




               今回は
               間に合った




               どこへ行っても・・
               さあ 部屋の写真!!
               と思って
               周りを見渡すと




               あ~~あ
               後の祭り!!
               荷物が散らかり放題・・二人分
               もう片付ける気なんか
               しないものねっ




               小さなトランク一つづつの荷物
               いったい誰がマジシャンか?
               と思うほど・・
               出ている あれこれ




               今日こそはと
               部屋へ入ると・・それっ!
               ストップ!ストップ!!




               やったーー!!
               下に行って
               ラウンジまで
               写せた余裕!!




               でも・・
               このとき
               すでにお風呂場には
               洗濯物が・・・

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夕暮れ時



               夕暮れ時の寂しさが
               どこか安らぐ
               夏の終わり




               あの暑さを
               味方につけられるのは
               若者にだけなのか・・




               頭の片隅で
               すべてが動き回る
               夏の風景を遠くに




               音を消して
               静かに近づいてくる
               秋の気配に
               心地よく
               肩をすぼめる




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季節を追う



               花の季節を終え
               人の足が遠のく




               静かに
               枯れ色を一刺し
               片隅に入れる




               この季節が来て・・




               あとは
               季節を追って




               涼しさとともに
               寒さとともに




               ほんもののあじさいに
               変わり行く
               姿を追いながら




               金色の
               枯れ色を待つ


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水紋様



               光と影




               空の色
               雲の色
               陽の輝き




               漂う
               水飾り




               無の水面に




               無限に
               描き出され




               時と
               消える




               一瞬の紋様
               一瞬を切り取る

 

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山の見える街



               最後の目的地
               そこは山の見える街
               ガルミッシュ・パルテンキルヒェン




               明日登る山はと・・・
               夕暮れ時
               街を歩きながら
               山を見上げる




               もうすでに
               青みを帯びた
               遠くの山々




               家々の窓を見ると
               山々を背に
               しっくりと馴染んで




               ここもまた
               ドイツの窓飾りが
               素朴に愛らしい




               陽が落ち始めて
               明日へ・・・




               後ろへ向きを変え
               ホテルへと
               足を速める




               たどり着いた
               この街で
               時は急ぎ足で
               進んでいく




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見まもって



               おかあさんの目は
               優しい目




               おかあさんの目を
               どこかに感じて
               のんびりと遊ぶ




               付かず・・離れず・・




               お母さんのまわりは・・
               あんしん!




               時々はちょっと
               冒険心を出して




               大丈夫!
               おかあさんは
               遠くでちゃんと・・
               見ている




               数週間前は
               みんな・・
               こんなに小さかった!!




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