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天を覆う緑に



                「テレビでフランス語」の中で
                フランス人はフランス人のことを
                どう思っているか・・に答えて




                ・・・悪いところは・・・
                フランス人は自己中心的だと
                ・・・そうよねー!・・・




                どこかの国では
                決して自分の得などは考えず(言わず)




                経済のため・・人のために(ほんと?)
                今までと同じ結論に向かう




                あ~私も経済発展に加担して
                いざというときのために
                海外に別荘でもなんて・・・まさか!




                自己中心的だと言えるほど
                公平な考え方のフランス人が
                自己中心的に思えなくなって




                いいところは・・に
                自由なところとゆったりしているところ
                などという答えも・・
                ないよねーまったく・・どこかの国

                この天を覆うような緑・・
                言葉が見つからない・・

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また・・いつか



                花見て思う




                前に出会ったのは・・いつ?
                何を思っていた時?




                空はどんなだった?
                風は?
                心の色は?




                思い一つもない
                初めて出会う花も




                今・・
                今の風を・・心の色を
                花びらに伝えて




                また会うその時
                花びらに伝え返してと




                また・・いつか

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木漏れ日の中で



               溢れる緑を映す水面




               木漏れ日が
               スポットライトのように




               揺れて揺れて




               一羽の水鳥が




               木漏れ日を縫うように




               光を浴びるように遊び泳ぐ




               こんなに素敵な時の一羽に




               深いため息を緑に送る


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どれだけのバラの花が



                今年のバラの花は
                とくべつ見事




                長かった
                冬の寒さのせい?




                垣根を越えて
                枝垂れ咲いているバラ




                緑の葉も
                負けそうな花の数




                突然の強い風に
                舞う花びらも美しく




                次々と開くバラの花に
                もう・・と思いながら




                バラの満面の笑顔に
                またカメラを向けて




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秘密の花園・・・



               秘密の花園は
               きっとこんなところ




               棘のある薔薇の枝が
               絡み合って行く手を阻む




               そこを強行突破!
               その向こうに秘密花園




               鮮やかな色とりどりの
               花が咲き乱れて




               ここを見てそう思った瞬間!
               気がついた




               こんなに華やかで目立つ花々
               秘密になんてならない!




               子供の秘密なんて
               きっと丸見えだったんだろーな



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静かに山法師



                 花を追いかけ
                 季節に追われ




                 時計を止めたいほどの
                 スピードで




                 気付けば
                 散る花びらだったり




                 それでも見時に
                 出あえれば




                 しばらく
                 足を止めて眺め入る




                 それも静かな
                 山法師のような花だと




                 もう一呼吸
                 歩きだすまで




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たまには・・こんな気持ちになって



               たまには




               こんな気持ちなって・・




               ディオールの香りがする




               華やかな女性らしい




               ピンクの大柄な薔薇がにあう・・




               あぁ~~でも・・




               どうしても思い浮かぶは




               華麗は華麗でもラデュレのケーキ




               なかなか訪れない「たまには」・・
               決して・・ないのかも


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初夏に咲く



                 どこか遠慮がちだった
                 春の可憐なバラの花




                 初夏の空気に触れると
                 伸びやかに鮮やかに




                 強く軽やかな日差しに
                 負けることもなく




                 夏の花にバトンタッチの
                 ほんのひと時




                 花の女王なんて称号を
                 投げ捨てて




                 気取りのない
                 好き勝手に咲く
                 こんなバラの花もいい




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通り過ぎる景色の中で



                モーツァルトから
                シルビー・バルタンに
                かけ替えてアクセルを踏む




                下る坂道
                目の前の青空が
                いちだんと濃い




                「恋は水色」なんて
                入っていたかしら?




                ふと歌詞が浮かんで・・
                目白通りへと向かう




                細い脇道
                すれ違う車も少なく




                車の両脇を同じ速度で
                過ぎていく景色




                赤・・黄色・・オレンジ
                家々の壁を隠すように
                バラの花が咲き乱れている




                車を止めてゆっくりと
                眺めたくもあるけど




                時間を気にしながら
                バラの花の横
                赤信号を喜ぶ

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優しい時



                  やわらかな午後




                  緩やかに揺れる花




                  歩も合わせて緩やか




                  穏やかな緑
                  穏やかな花色                  




                  花の色ひとつで




                  辺りを変えて




                  優しい時




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