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新・建物探訪



            この日井の頭では・・・




            クモの住む建物・・新築物件が多かった




            これはと浮かれ気分で始まった建物探訪




            二重三重に重なる豪華なお宅




            木々の枝利用の現代建築




            建物資料を抱えて小躍りしながら




            家に戻ってテレビをつければ・・!!!




            三鷹市に毒グモ現る・・・って近い!!!
            お訪ねしたお宅は毒グモのではないよねっ!?!





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風に揺れて



               ほんの数日前はまだ数えるほどだった




               今は?・・と少し回り道をして




               たどり着くと・・
               「うわぁー」と思わず声が




               満開のコスモスが風に揺れて
               大きなウェーブ・・ウェーブ・・




               花に合わせてこちらも
               ウェーブ・・ウェーブ・・踊りたくなる




               風が引いた五線譜に
               リズミカルなコスモスの音符が




               秋へのプレリュードは
               コスモスと風のコラボレーション




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空より青い空の青



               空の青




               空を映して
               空より青い空の青




               水面は空になりたくて
               空より青い水の色




               泳ぐ魚も水鳥も
               空より青い水の中




               白い雲間を泳ぐとき
               魚も鳥も空を飛ぶ




               風がひと息吹きかけて
               揺れた水面の青い空




               天の空を見上げれば
               大きく静かに微笑んだ









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愛らしい花の向こうで



           パリに住む娘のところへ「気を付けてください」と
           日本大使館からメールが入ったそうだ




           テロなど遠い国のことだったが現実味を帯びてきた
           娘にだけでなく日本においてもだと




           集団的自衛権・・常任理事国入り・・憲法改正と
           もしこれが通れば自衛隊派遣・・




           テロの標的にはならないなどといっていられなくなる
           そこまで行かねば人は分からないのだろうか・・




           優しい花を見て愛らしい花を見て
           雑念などなく心から愛でることができるのは
           平穏な日々があってのことだろう




           生れて65年もの間の平和は奇跡のようにも思えてくる
           この憲法に守られた平和はこれからも守れるのであろうか




           この国は今どこに向かって行っているのかと・・

           愛らしい花を見ていてあの名曲
           「花はどこへ行ったの」が浮かんできた



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紫色の妖精



               紫色の小さな妖精カリガネソウ




               そっと手のひらに乗せるように




               カメラに収めたいのに




               ほんの少しの風にも揺れて




               微笑みながら身をひるがえす




               その愛らしさに待ってとも言えずに




               秋の陽を浴び追いかけっこ




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はじめて鶏頭の花



               鶏頭の花・・これが花?
               不思議な花だけど・・





               この花を絵や刺繍で表現したら
               面白いだろうなぁ~などと




               そんな風に思いながら
               はじめての登場




               面白いと思いながら
               難しい対象なのだろうと




               やっぱりこの奇抜さに
               負けそうな気がしてきて




               う~ん頑張るぞと気合を入れて・・
               負けは少々ですんだか・・・???





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都会の秋



               美術館でも好きな美術館と
               それほど好きでもない美術館がある




               東京都写真美術館は好きな所で
               誘われてよく訪れていた




               そこが改修工事のため
               2年ほど閉館するという




               これでしばらくは来ないのかと
               寂しい思いでガーデンプレイスの庭園を見る




               花壇に植えられた花には
               あまり心惹かれることはないのだけれど




               揃えられた秋の花は
               都会では慰められ心やすまる




               ほったらかしの我が家の庭にも
               ひと種類でも秋の花を植えたくなった




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野にも秋が



               すっと伸びた茎に小さな赤い花が並んで




               秋はこうした小さな花が似合う




               実とも区別がつかないような花なのは




               秋の主役赤や黄色の実に敬意を表してなのか




               実と馴染んで咲く水引の花は秋の風景を作る




               トンボも景色の中に入りたいのか




               照れ隠しか迷い気味に出たり入ったり




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川面も秋へ



               緩い川の流れに光を映して




               ただそれだけだった川面に




               まだ緑を残した落葉が模様を描き




               秋の終わりより少し冷ややかな配色で




               時々の暑さをカバーしてくれているよう




               赤い色・・黄色・・と
               寒色一つ減り・・暖色一つ増え深い秋へ




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優しい秋に



               肌寒さを感じるほどの涼しさで
               彼岸花の季節を知る




               年と共に気ままな季節の変り目に
               ついて行かぬ気持ちを




               今年は手に取る上着一枚が
               秋の入り口へと・・




               少し軽くなった足は
               彼岸花の咲く道へと向かう




               激しい赤い花は満開の時




               ようやく咲き始めた秋の花に
               間に合ったと気持ちが緩む




               ゆっくりと付き合おうと
               激しい色に隠れた優しい色にも




               穏やかになった風に似合う
               繊細な花びらや蕊にも






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