tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

憲法改正の問題について

2016年03月18日 | 日記

 今日(3/18)の「報道ステーション」では、キャスターの古館さんがドイツのワイマールまで取材に出掛けて憲法改正における問題を特集していました。ドイツの失敗事例を詳しく説明されたので、今後、日本における「憲法改正問題」を注意深く見ていかねばならないと改めて思いました。

 1919年に発効したワイマール憲法は、当時、世界で最も民主的な憲法と言われていましたが、その第48条「国家緊急権」によって緊急時には権力が集中出来るようになっていたのでヒトラーは合法的に独裁体制を整えていったのです。ヒトラーは、この国家緊急権を矢継ぎ早に発動しながら、ついには全権委任法を成立させ合法的に独裁を確立しました。この一連のプロセスを番組では解りやすく説明していました。
 そして、現在の日本における憲法改正の問題について、自民党の憲法改正草案の「緊急事態条項」を取り上げていました。ワイマール憲法に詳しいドイツの学者は自民党の憲法改正草案「緊急事態条項」を見てワイマール憲法の「国家緊急権」を彷彿させると語っていました。この番組には、憲法問題でお馴染みの長谷部恭男氏(早稲田大学教授)も出演して、同様に自民党草案の曖昧さを指摘し問題が残るとの見解を示しています。氏によれば、「世界の多数では権力の暴走を止めるために裁判所が判断するようになっているが、日本では、高度な政治問題には裁判所は判断しないとしている。」とのこと、このあたりのこともかなりポイントとなるようです。我々国民は、今後に憲法改正案が出てくるようならしっかりとチェックしていかねばならないだろうと思いました。

 アメリカの大統領候補のトランプ氏を見ていると、何だかヒトラーを彷彿させるような雰囲気になってきました。他国のこととは言え、だんだんと心配になってきました。(土)


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