これは、斎藤貴男著(ちくま新書)の見出しです。正式タイトルは「日本が壊れていく ~ 幼稚な政治、ウソまみれの国~」とあります。「はじめに」の冒頭から、「2018年夏現在、日本は独裁権力によるファシズム国家に堕している。」と、衝撃的な文言から始まっています。読み進めるうちに、何だか、これまで自分が個人的に思ったり考えたりしてきたことが、粗方の文章に収まっているような気がしてきました。そのような箇所が非常に多かったのです。だから、逐一共感しながら読み進めた次第。日頃からけっして、自分と同じ価値観の著作にばかり触れないようにと心がけ、異なる価値観の著作にも目を通すようにしてはいます。でも、今回、これは大きなインパクトで自分の思い・考えを確認したような気分になりました。そして、出来れば多くの人に読んでほしいと思いました。
第1章がずばり「このままでは国が壊れる」の見出し。古賀誠、小沢一郎、亀井静香にインタビューした内容をまとめたものです。周知のように3氏はいずれも、かつての有名代議士。(小沢一郎は現役だが) 3氏の発言は、いずれも現在の日本を憂いてのものでした。第1章の冒頭には、トマス・カーライルの格言が紹介されています。それは、「この国民にしてこの政治あり」というもの。「国民は、自分たちと同じ程度の政府しか持てない」という意味に通じているようです。このカーライルの言葉や小沢一郎の語ったことに国民は耳を傾けるべきだと思いました。(不人気の小沢一郎なのでマイナスイメージですが…)
この本の第2章~4章にも、大勢の人に訴えたい内容がたくさんありました。富退教の皆さんにお勧めします。読んでみてください。(ちくま新書820円也) (土)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます