今日が封切りだったので早速ファボーレ富山で第1回の上映を見てきました。TV局も2社が取材していました。映画では富山の誇る山並みの景色や新湊の街並み、さらに曳山祭りがとても美しく描かれていました。バックに流れるオリジナルサウンドがさらに引き立てており新湊をよく知る私たちにとって特に感動的に映るようです。(私の妻が新湊の東新町出身なので一層親近感があります。)
ストーリーも感動的です。人の喜びや悲しみ、生き方を考えさせてくれる好ましい映画だと思いました。特に竹野内豊が扮する主人公の中原祐馬の姿を通していろいろと考えさせられます。主人公の中原祐馬の会社が不正取引の疑いで強制捜査を受け、会社や仲間など全てを失う様子は何だかライブドアのホリエモンを彷彿させます。最近では東芝の不祥事など、企業のトップによるブラックな部分などを想起させ、人間性を失ってきた今日的な強欲資本主義の問題も考えさせてくれました。(また、話題になったテレビドラマ「半沢直樹」の一場面なども思い出させてくれました。)
主人公中原祐馬は全てを失ってようやく気付いたことも多いのでしょう。「人生は(大切なことを)失って初めて気付くことが多い。」と西田敏行が扮する四十物町町内会長の玄さんが言っていました。この愚かな面は人間として誰もが共通にもっているような気もします。だからこそ、このような映画を観ることで今一度我が身を振り返り、改めて自分の人生を見つめ直せる気がしました。
富退教の皆さんにも是非この映画を観ていただくようお勧めします。(土)