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今日の筆洗

2023年10月13日 | Weblog
「hā」とはニュージーランド先住民が使うマオリ語で「呼吸」の意味だそうだ。「kā」は「喚起する」とか「火を付ける」。二つの言葉を合わせ「hākā」▼ラグビーのニュージーランド代表が試合前に披露する、おたけびの儀式(ウォークライ)の「ハカ」のことである。ワールドカップで見るオールブラックスの「ハカ」に不思議な魅力と興奮を覚える人も多かろう▼有名なハカの一つ「カマテ(死)」。その内容が深い。<私は死ぬ、私の死が近い。それでも私は生きる。私は生きる>。そんなニュアンスらしい。死をもおそれぬ勇敢さ、己を犠牲にしても仲間を助けるラグビーの心にも重なるところがあるか▼「カマテ」を己の限界という意味に置き換えれば今大会の日本代表、ベスト8こそかなわなかったが、己の限界に迫り、死力を尽くした。その奮闘に拍手を送る▼大会前、同じD組のサモアはもちろん、格下のチリ戦も危ないと心配性は覚悟した。それほど調子は悪かったが、本大会では見違えるほど良くなった。スクラムはより強く、あれほど入らなかった松田力也のキックが決まる。それぞれが己の限界まで鍛え上げ、それを試合で発揮した。なんら恥じることはない。その限界を広げていけばいつか必ず強豪の列に並び立てると信じる▼さあ4年後。今大会では目立たなかった若手の成長を楽しみに待つ。
 
 

 


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