東京新聞寄居専売所

読んで納得!価格で満足!
家計の負担を減らしましょう!
1ヶ月月極2950円です!
アルバイト大募集中です!

今日の筆洗

2016年12月27日 | Weblog

 落語の「御慶(ぎょけい)」に富くじを語呂合わせで買う場面がある。ある男、はしごの上に鶴が止まっているという夢を見る。はしごと、「鶴は千年」を組み合わせて、「鶴の千八(は)百四(し)十五(ご)」が当たると予想する。だが易者にたしなめられる▼はしごは本来、下から上に上る物と考えれば、はしごを下から読み、「千五百四十八番」と買うべきだろう。これが見事的中。めでたく年を越すという噺(はなし)である▼根拠のない語呂合わせや最近の出来事などをヒントに数字を占う「見得(けんとく)買い」である。非科学的だが、この方法で有馬記念を占えば、今年は良くもあしくもこの人の年だったかと愚かな考えに取りつかれる。その人とは次期米大統領のドナルド・トランプさん▼小欄の予想を笑いたまえ。絵札のトランプに、関係するサトノダイヤモンド、ヤマカツエース、ミッキークイーンの三頭を選び、ここにトランプさんの金髪からゴールドアクターを加えた▼結果は一着サトノダイヤモンド、二着キタサンブラック。大ハズレだが、奇妙にも先に挙げたトランプ関連馬が五着内にすべて入っている▼「核能力を大幅に拡大しなければならぬ」「軍拡競争をしよう」。最近のトランプ発言。希求すべき「核兵器なき世界」が遠くなる。暗黒や漆黒の闇を連想させる「ブラック」の名を持つ二番人気を予想から消すべきではなかったか。

 

柳家小さん(五代目) 御慶(ぎょけい)*



最新の画像もっと見る

コメントを投稿