海馬に
ただ出合ったというだけなら
それは廻る月日の間に
数え切れない程に訪れて・・
出会いという事に絞っても
僕らは数多の擦れ違いを
恒常的に繰り返し
もはや
百万遍もの束の間の会者定離を
積み重ねているけれど
それは唯の行き擦りというだけで
誰も彼も
僕を記憶したりはしていないのだ
そこには絶対的に
触れ合いがなければならぬ
心の揺れが派生しなければならぬ
気が働いた痕跡が残っていなければならぬ
海馬に正しく筆記されていなければならぬ
光沢を無くさぬ珠玉でなければならぬ
いつでも自由にいつでも心の欲っするままに
抽斗から取り出せなければならぬのだ
そうでなければ
イノチの出会いだとは
決して記録されないのだ
そうして
その様に交わったヒトの数こそが
人生lifeの豊かさを計るバロメーターであり
命lifeの熱さを教えてくれる温度計になる
僕が絶え間なく発信するのは
常備するボクの音叉と
同じように共鳴する誰かの
その懐の音の有無を訪ね宛てたいからなのだ
僕がwriterとして発信しなければ
それは
何一つとして成就しない想い
それこそが
僕のhopeの有り様の表現なのだ
それ故僕は
夜でも朝でも昼間でも
運命を帯びた欠片たちが降って来ると
それを文字と言葉に変換して送信する態勢を
常に整えている
そう!!
一tの紙と百本のボールペンを・・