降って来るもの

写真と散文とぽえむ

遣心使.Ⅱ

2020-01-31 20:51:16 | 詩19

      遣心使.Ⅱ-会者定離-

 

出合いと別れを綯い交ぜて

onoonoの一生は

否応なく輪廻する

 

晴れやかに三世を亘るに

問題は

手繰り寄せられるenisiの糸と

手繰り寄せたyosugaの絲

そのITOの本数と彩り

 

一本一本が希有の

そのenに出会うために

僕はpenという名の武器で

日日に縁探しの烽火を挙げるのだ

 

高いのか低いのか

濃いか薄いか

鮮明なのかぼやけているのか

その合図の形に

満帆の自信が有る訳じゃないけれど・・

 

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遣心使.Ⅰ

2020-01-31 14:30:04 | 詩19

       遣心使.Ⅰ-hissuのもの-

 

人生にとって必須のものは

恐らく数えるほどにしかなくて

大方の人間は

その無駄を拾っては捨てている

 

生きる途上で

一番大切なものは何か?は

恐らく右往左往し

定まらぬ視線の行先のように

明確な像を結ばない

 

イノチを永らえるのに

如何すれば最適か?は

恐らく死者に訊ねるしかない

 

数学者に要り様なのは

puzzleのような一連の方程式

哲学者が求めるのは

spiritの無限に広がる宇宙

poetが書くのは

何時でも日常を剥がした日常の事

 

我ら数多の凡庸が身に着けるものなど

それぞれが手にする

tissue-paperのようなものだ

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ならば同朋よ

2020-01-31 06:18:16 | 詩19

      ならば同朋よ

 

僕らは無味無臭無反応の時間を生きる

-自らがひとつの因子の

-自らが変化する起因の

 

曇天は曇天のまま続き

蒼穹の青一色にはつけ入る隙もない

与えられているのは

いつでも

兆しのない明日

計り難い未来

落下する砂の儚さ・・

 

ならば朋よ

僕らの今に

物書きの思案を附与しよう

哲学者の苦悩を示そう

 

ならば同朋よ

自らの個体を刃に無明を切り裂くのだ

己が思惟の剣で無間を切り刻もう

自が意志の槍で暗愚を突き刺すしかあるまい

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納言師㈩

2020-01-31 05:53:02 | 詩19

        納言師㈩write

 

書くことは睡眠導入剤

書けることは僕の睡眠薬

いやいや

もしかしたら覚醒剤

 

何かしら煮凝りのように

或いは

滑りのように

ココロの縁に溜まって来るものを

吐き出してしまえば

穏やかな眠りの門を潜れる

 

そんなこんなで

すっかり空っぽにした中枢に

けれど

何某かの棘が刺さると

忽ちにして

僕の全器官が目覚め始める

 

僕のwriteは

何しろ

almightyの厄介な症状で

希少な症例なのだ

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納言師㈨

2020-01-30 20:12:28 | 詩16

      納言師㈨凡人

 

模擬テストの答案用紙のように

出来上がった解答は

速やかに提出する

 

〇✕式も記述式も

筆記用の空欄も有るけれど

兎にも角にも

何らかの結末を見い出したものから

迷わずたじろがず

躊躇せず差し出すのだ

 

第三者の視点や点数など

有無の範疇に過ぎないから

僕は僕で

導き出したものを

特定多数の他人に

提示するより他に方策はない

 

他人の評価は?

 

悪い時は落ち込み

良い時は有頂天に

悟れぬ凡人って、そんなもの・・

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Ume、匂ふ

2020-01-30 07:01:06 | 

   ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます

 睦月晦日木曜日、7時を少し回りました。障子を開けて外を見ると、空は濃淡さまざまの灰色。そのせいか如何か、まだほの暗い一日の始まりデス。

 光の感じられない薄暗い朝は、やっぱり寒中の侘しさを感じさせますね。

 花瓶に挿してリビングに置いていた梅の枝から蕾が膨らみ、今週の初めごろから一輪また一輪と綻び始めました。花たちに正対するとそこはかとなく清楚な香りが漂って・・。ほんの少し春の兆しを体験させてくれます。もう少しですね”光の春”まで

部屋に花が有るのはですね

匂やかな一日になりますように      01/30 07/20 まんぼ

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納言師㈧

2020-01-30 04:31:07 | 詩19

      納言師㈧共鳴

 

言語溜りから

噴き出すko.to.ba.の塊りは

様々な様相を呈して

束の間を

速やかに流れ去る

 

その焔立つ流れの中から

己のあらがねを見つけ出すのは

なかなかの至難だが

納言師の

些かのプライドと尊厳を賭けて

その熱き物量と対峙するのだ

 

不変の哲学を刻む為に

慈しみのUtaを奏でる為に

己が気を四方に解き放ち

そうして

僕の魂のotoを

貴方の胸の音叉に共鳴させる為に

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天秤

2020-01-29 14:54:42 | 詩19

      天秤

 

何故かしら定期的に

まるで

間欠泉のように

書きたい欲求が噴出してくる

 

それが詩であったり

随想や唯の散文であったり

偶に

三十一文字だったりする

そうして

大波小波の大波のように

稀には

anataへの手紙を書きたくもなる

 

いつ頃からかは

明瞭には語れないけど

僕は確かに病んでいる

けれど

その”書きたい病”の御蔭で

僕の日常の天秤は

左右均衡のバランスを保っていて

それは明確で間違いのないところだ

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日付

2020-01-29 05:15:40 | 詩19

      日付

 

日捲りのように

順列されるコトバたちは

日日に更新される

 

日捲りのように

イノチの鮮度は日日に更新され

その度明日を削られる

 

日捲りのように

其処に有ったものは無くなり

無かったものが其処に有る

 

日捲りのように

設えられた厚さと枚数が尽きると

並べて皆無になるのだ

 

あれは何事の月日だった?

介入していたのは誰?

ko.to.ba.を吐き出したのはyume?

 

日捲りのように

破られ捨てられ藻屑と消える

それぞれのinochiの日付よ

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今の今を

2020-01-28 15:29:59 | 詩19

      今の今を

 

いつでも

今の今 感じたことを

今の今 響いたことを

今の今 聴いたことを

今の今 触れたことを

今の今 摂ったことを

今の今 言伝ることを

kokoroのシャッターで書き取ってゆく

それから

memoを現像し

kotobaの棚から最適を選び

ひとつの形に組み込んでゆく

まるで熟達の印字工のように・・

 

ときどき誤字だったり

歪みだったり

文字の亀裂や欠損がでたり

字面の汚れも有るけれど

校正者は僕しかいないので

それ等の欠陥に容易に気付けないのだ

 

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