万甫の言説録~ピンとキリ~
生れて此の方
自分が一番なのだと
思ったことも
考えたことも
感じたことも
無いけれど
然りとて
自分が底辺に住んでいるとも
思わないし
考えないし
感じないし
そんな風に
卑下したことも
嫌悪したことも
否定したことも
幸いにして無い
つまり
良くも悪くも手際よく
ピンからキリの間を
その中庸の居心地の具合を
その喜楽さを生きてきたから
きっと
ピンキリの極限では
生きられないのだ
それが大概の人物の現実で
そう言う事なら
僕も大衆の一人の哀楽を
存分に味わってきたと云える
それで良かったのか
物足りなくないのか
なかなか
判断に迷う分析だけれど・・