降って来るもの

写真と散文とぽえむ

ふるさと行脚~命日~

2021-08-31 05:56:48 | 随想

                 ふるさと行脚~命日~

 

 八月三十日午前十時、夏という季節の最後の雄叫びのように、既に三十度の横線を軽々と突破した熱と暑さが充満する現住所から、東へ、真東の山懐へと車を走らせる。僕が命を授かった場所へ。その命を授けてくれた母の眠る故郷へ。

 そうなのだ。今日三十日は、平成二十一年、同じ日付に変わったまだ真夜中に、たった一人入院先の病院のベットで天国へ旅立って逝った母の命日なのだ。

 父が亡くなった平成元年、同居を提案した僕に”田舎での一人暮らし!”を選択し、その後の二十年余を逞しく生きた強い母が、黙って此岸から彼岸へと渡った日付の日なのだ。

 十二年前のあの日も、今日と同じように空一面青天井の暑い晩夏の一日だった。その三十日が始まったばかりの時刻に独り逝ったのだ。

 真夜中に駆けつけた僕には、ただ穏やかな面相だけがたった一つの救いの別離の時になった。様々に渦巻く感情に翻弄されながら、身動ぎもせず、母に寄り添って夜明けを待った。唯、一連の生死の儀式の終了を告げる”御臨終デス”の言葉を受け取る為だけに医師を待った。

 線香の穏やかな香りに包まれながら、様々な想いが胸を過る。

 母は僕のUtaの源でもあった。

 会津生まれのこの母のDNAが、ペンを握った僕の手を動かす。

 僕のinochiとuta心を育んでくれた人なのだ。

西方浄土の方角に村の墓所は在る。

 手を合わせ、細やかに約束する。僕が僕で在り続ける為に、此れからも、僕は何時でも此処に回帰してanataの子供に戻ると・・。合掌。

     

               2021 08/31 06:40

コメント (2)
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BOX

2021-08-30 21:01:11 | 詩24

          BOX

 

胸の中に

ボックスが二つ有る

 無のboxと

 有のboxと

目覚めの時の情勢で

何方かを選んで

意識の入れ物にする為に

 Sleepが不足と感じれば

 無の箱に舞い戻る

 気懸りの清算があれば

 有の蓋を開けるのだ

何時でも,大方は

すんなりとchoiceできて

それで

情の濃淡や軽重や深浅やの

balanceは上手く保たれているのだが

 困ったことに

 それが時々錯乱するのだ

長々と有無の間を彷徨ったり

夢と現に絡まって身動ぎできなくなったり

稀に,否応なく

何方かの箱に幽閉されたり・・

 僕は有無のboxを持っているが

 中身は僕自身にも混沌のまま・・

勿論,夜が無で昼が有のような

単純な絡繰りではなく

夢幻が無で現実が有などと

割り切れる問題でもない

 きっと

 人生の不可解さを解く方程式の

 幾許のヒントが

 何方のボックスにも

 秘伝のように隠されている気がする

 

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美しい!!一會一繪

2021-08-30 06:06:51 | 風景

   ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 いろいろな出来事が過ぎていって、今日は八月晦日。”鎮魂と禱り”の月日を象徴するような、唯”美しい”日暮れと、唯”美しい”夜明け前の風景を一會一繪のcutにした

八月の日差し溢れた一日の夕暮れ

優しい”黄昏blue”の色合い

 

今朝は4時半にスッキリと起きた。昨日の夜は眠くて”クララとお日さま”を2ページ読んだだけで睡魔に襲われ白旗を掲げたのだった。それが功を奏したのかも知れない

ブルーが最も美しいタイミングで、美しい夜明け前の空と月を

この月に入って何日振りの事・・

随分久しぶりのような・・

ハーフmoon

オレンジ色が加わる

きっといい事が!と思わせる

                      08/30 06:06 万甫

 

 

 

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決勝

2021-08-29 13:55:31 | 心訓抄.Ⅱ

※第103回 夏の全国高等学校野球選手権 決勝

 ただ今13時57分 試合前の整列に!!

イザ闘わん

 14:00開始のNHK の放送に合わせてスタンバイ中

※準優勝

 16:29 試合終了

 智辯和歌山 9:2 智辯学園

◎内容は完敗でしたが、変則日程の中6試合。全国3603チームのナンバー2ですから

 よくやったと褒め讃えましょう!!

主将に準優勝楯が贈られる 捲土重来、また、来年

        08/29 05:13 拍手喝采のまんぼデス

 

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Commaの後先

2021-08-29 06:13:42 | 随想

Commaの後先

 

 今日は安息の日曜日。それでも心身はいつものルーティンをなぞって、当たり前の様に僕の朝を演出する。変わりない日常の成り行きが、幸せを表現する為のひとつのプロローグなのだと言い聞かせるように。

 突然起こった右膝の違和感と痛みは、痛み止めの塗り薬と貼り薬、無理をしないの心薬の処方で、今日は五日目だが殆ど以前(危うい安寧だが)の安定を取り戻した。但し、胸に刺さって抜けない棘の恐怖のような、再発の怖れを置き土産にして。その顛末を書いた記事に”worry”を寄せてくれた幾許のanata方の存在こそが、やはり糸を結び合って生きることの意味と、生き様への責任と自覚を改めて認識させる契機となった。

 昨日、夏の甲子園はbest4の激突。史上初の近畿勢独占となった準決勝2試合。特に第二試合はわが県の代表校が史上初の決勝戦へと挑む闘いだったので、全てのスケジュールを工面して開始から終了まで確と見届けたのだ。斯くして決勝戦は隣県同士、しかも同じ学校法人が運営する兄弟校が全国大会の決勝戦で相見えると云う史上初の組み合わせになった。

 此処まで来れば是非”初優勝”を成し遂げてもらいたい。勿論、今日の甲子園決勝戦も、何はさて置き一から十まで見届ける算段で居る。

 こういう”史上初”なら微笑ましいが、どうも最近は気持ちを曇らせるその見出しが多いような気がする。それだけ先の読めない不安定な日常に生きているという事だろうか。そんな言葉が躍る度に、悪い事が起きる前兆でなければ良いのだが・・との危惧を抱えながらの日々。

 ともあれ、八月葉月Augustの夏がもう直ぐ逝く。母が亡くなったのは、十二年前の暑い夏の三十日だった。不意に、その日の夜明け前の病室で茫然自失しながら医師を待つ虚しい記憶が甦る。

 盛夏の最中の長雨と云う特異な現象の後の、尚の事厳しい残暑の気怠さを引き摺りながら、それでも今週は、来るべきSoptenberにいい出合いが有りますように!!と願わずにはいられない。08/29 07:02

 

  ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます

 スッキリした空ではありませんが

雲の切れ目に、西に傾いて”ハーフmoon”が

予報は今日も30℃を越えて”危険な暑さ”になると。

お互い無事にこの季節を乗り切りましょう!  08/29 07:07 まんぼ

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百態のAugust

2021-08-28 06:21:58 | 詩24

百態のAugust

 

1920年代,僕はsoldierだった

 連絡船は,まだ来ない

誰かの”必要”を充たしてゆくこと

 意識をcontrolするマシーンの開発

展開する夢現の憑依

 僕は幻術を使えるのか?

行く方不明のミステリーtravel

 plusもminusも無い無重力

正道?聖堂?賛成と反対?

答えは睡眠に在る

丑三つの真相を探るデカ

 contrailを吐いて繭は匍匐前進

脳味噌の爛れを切り出す山師

 胸の分度器の規模と尺度で

 それぞれの幻日は続く

shortする思念,短絡の思惑

 融合する永遠と刹那

僕は束の間philosopherになる

 暫時,戦闘モードに回帰する

目覚めのsignalは

まだ,点らない

 平凡と非凡の溝に蹲るsoul

遙かに遠い現日よ

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点と線

2021-08-27 20:08:14 | 詩24

       点と線

 

タテの糸とヨコの糸が

anataとwatasiを織り込む方策なら

 一話完結の

其其の絵巻物は

長短,太細,強弱,綯い交ぜに

交差する数多の線と

 胸の哀楽の

様々な仕様の句読点で

綴られてゆくに違いない

 僕らは

其其の点と線に

己の色を付け,匂いを塗し,趣向を凝らし

引く場所と置く場所を思案しながら

 遂には

一冊のnovelを書き上げ

一聯のlyricismを完結させる

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Signal

2021-08-27 06:12:46 | 詩24

Signal

 

AM三時三十分

シグナルはまだ灯らない

夜の巣窟に

僕の朝を彫る

OK の合図はまだ無い

そのまま

半覚醒のまま

幽体離脱の

もう一つの意思を窺う

慎重に・・

AM三時四十三分

永遠の十三分

 signalはまだ点らない

 

 

~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます

※ペイン予後

 突然の痛み発生から

 四日目の朝

 如何やら

 理不尽の嵐は去ったようだ・・

※御礼

 もしかして幾許の

 心配りを呉れた人へ

 ◎ありがとう

 

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心液

2021-08-26 21:43:15 | 詩24

        心液

 

樹々たちが分泌する樹液のように

人間もきっと

固有の心液を所持するのだ

その情の絡みから滲み出る

芳香やエキスや悪臭も含めて

全ては生き様の堆積物から滴る

 

それぞれの心液が醸す好悪は

或いは,匂いの良し悪しは

他人の鼻腔に委ねるしかないけれど

嗜好の是非は

他人の選択に任せるしかないけれど・・

 

それはゆっくりと伝播し

同じ心液の受け皿を持つ他人同士を

一本の糸に束ねてゆく

 

見知らぬanataとbokuが

この瞬間を繋がっているように・・

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PAINの叛乱

2021-08-26 06:16:58 | 随想

        PAINの叛乱

 

それは”招かれざる客”のように突然やって来たのだ。

それも我が弱点を正確に狙い撃ちするかの如く

数時間,数日を巻き戻しても

思い当たる節も無い不自然さで

 

其処には,古傷が在る

それだから,細心の心配りをして

大過なく幾百日を保ってきたというのに・・

 

取り敢えず,その夜,応急処置に

サロメチールのローションを患部(と思われる個所に)に塗る

恐る恐る目覚めた朝には

-取り立てて良くなった感触もないので

その液plus,鎮痛消炎剤を貼って

暫く様子を見ることにする

”無理はしない”を金科玉条に過ごすと定めて・・

 

継続するPainはないのだが,さりとて

解放の喜びに浸れる感覚にはほど遠い

指先に刺さった一mmの棘のように

時折起こる、神経を甚振る鈍痛が

安穏を切り裂くように暴走する

じっと竦んで,意識を他に預けてしまえば

-例えば,わが県の代表校が甲子園のbest8に進出した・・

些かの対処療法にはなって、幾刻かは稼げるのだが

勿論根本療法ではないので

堂々巡りの日がな一日となる

 

三日目の朝になった

膝の具合はそれ程悪くはない

少なくとも,三日前の”冷汗三斗”の状況からは脱したようだ

突然の,理由なき”ペインの叛乱”は

若しかしたら,鎮まるのも

”ケセラセラ”のメロディーに乗って終焉するかも・・と

木曜日を過ごしてみることにする

    2021 08/26 06:18

 

~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

「盛夏の長雨」もやっと収束したようで、昨日の夕方には久しぶりに”撮りたい空”が広がった。

いつの間にか初秋の空に

予報では今日から”猛暑日”が復活するとか

その一瞬の予告編のように、東の山並みが燃え立つ!!

暑くなりそう・・

心と体、気を付けて過ごしましょう!!お互い  08/26 まんぼ

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