降って来るもの

写真と散文とぽえむ

万甫譚⑥-あとがき-

2021-07-08 06:17:06 | 詩23 鄙の

              詩23「鄙のpoet」-あとがき-

 

 一聯の「万甫譚」を⑥で締め括りにし、同時に23冊目の詩集「鄙のpoet」の-あとがき-としてもそれを用いて、予定していた135頁に到達した詩篇たちの一群を自立させたいと思う。

 着想が次々に湧き、書く事への意欲が枯渇しなければ、そうして、書く事が僕が僕であることを立証する唯一の手段であると云う願望と意志と自覚とに変化がない限り、最早今日からまだ題名のない”詩24”に向けての準備が始まり、草稿の一ページ目に今日は今日の句読点を打って、物語はさらに遠くへ、奥へ、深くへ、無明へ無間へと更新されてゆく。

              2021 07/08 06:06 万甫

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万甫譚⑤-poet-

2021-07-05 05:37:44 | 詩23 鄙の

万甫譚⑤-poet-

 

SIを書こうとして

それを模索する時間を創った

SIを創ろうとして

その為の時間を都合した

 高名な詩人たちは

こんな風だったかと,机の前に座った

唯の凡庸から

ポエトの代名詞を手にする為に

ペンを携え,紙と対峙した

 全脳を緊張させ,精査し,回転させ

ほんとうの詩人たらんと

身構えてみた

 用意周到,準備万端

あらゆる心構えを集中し

焦点を見事に絞って時の経過に没入する

 変身したのか?

プロローグのように,書き出したものが

数十行連なったが

それは,唯の経緯書・・?

 書き残したものが

自立するポエムで有るのか無いのか

朧気でしかない

 -SIに定義など無い

真偽は,或いは,判断は

大方の場合のように

読者足るアナタに委ねるしかない

僕の中に

poetが居るや否やは

読み手足るアナタに任せるしかない

 SIを書こうとして

本然のそれを手にするのは

遙かに,強かな,行為のような気がする

 斯くして

画期的設問に因る

僕の一つの試行錯誤は

愛でたく!?エピローグを迎える

 それで良いのだと

自己承諾しながら・・

 

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自思伝(十一) バランス

2021-07-04 05:15:29 | 詩23 鄙の

自思伝(十一) バランス

 

そうしたかったので,仕方がなかった

と,謝る

”こころ”が”からだ”に,詫びる

 心と体と,一心同体

心身は,分かち難く繋がっているので

何方も,その契りを

大きくは,逸脱できないのだ

 許容範囲を超えて

unbalanceに軋むと

何処かに,異常を来す

 それ故,安全に生きるには

そのバランス感覚が

如何にも,大事なのだ

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万甫譚④-気づけば-

2021-07-03 05:40:04 | 詩23 鄙の

 

        万甫譚④-気づけば-

 

気づけば,幾つでも

 

清冽なる群青の空の極まりにも

優しい漣が奏でる海辺の五線譜にも

inochiの匂い蠢く大地の巷にも

 

気づけば,何処にでも

 

始まりのUtaの一音符はある

初めてのheartの一鼓動はある

存在を語る一フレームは生まれる

 

おお、けれど,それは

気づけば・・

 

誰にでも等しい,祝福じゃない

平等に附与された天恵でもない

幸運のパーセンテージは

 幾つもの奇蹟を潜って

 幾らかの口伝者へと

 集束するのだ

 

幸せをくるむ光明の中に

重層のsilverを突き抜けた彼方に

靄靄の真空の刹那の垣間に

 

探し物は,気づけば

何時でも,アナタの傍に

 

求めるものは,気づけば

何時でも,ボクを囲んで

 

感づけば,アナタの胸中に・・

感づけば,ボクの身中に・・

 

 

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万甫譚③-自我to自覚to-

2021-07-02 05:05:58 | 詩23 鄙の

万甫譚③-自我to自覚to-

 

流星のように,降って来るものが有れば

雷光のように,掠めてゆくものが有れば

面影のように,過ってゆくものが有れば

陽炎のように,湧いてくるものが有れば

 

熱い吐息のように

 最初の一行が,書き下されれば

そうして

 価値や巧拙や是非や有無やを

問われなければ

 きっと

百冊の詩集だって,瞬く間に編める

 

胸の鼓動と同じ位の,確かな手応えで

 

熱り立つ,自我と

沈着の,自覚と

両天秤のbalanceで,発信する

此の,万甫譚よ

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万甫譚➁-ニューヨークの輝き-

2021-07-01 05:16:18 | 詩23 鄙の

万甫譚➁-ニューヨークの輝き-

 

そんなことより,これから,如何する?

時刻は真夜二時,俗にいう”丑三つ時”

幽霊やお化けが,闊歩し徘徊し,跳梁する時刻だ

 外は激しい雨

水路の水が,悲鳴のように,gya-gya-と,音を立てる

何のscheduleも無い空白の時

 偶々,偶然

此の人工灯の下で,こんなことを,書いている

それで,これから,如何する?

・・・・

そうさな~・・・・

それにしても,海の向こうの「大谷君」は凄い

昨日,ヤンキースタジアムで,27号28号,二本打った

何と,MLBのホームラン王!!

その凄さが,真っ当に,嬉しい!!

 そう言えば

今日から七月,七夕月だ

七夕と言えば,ヤツの誕生日!

お祝いのmailを送らなきゃ・・

・・・・

取り留めもなく,二十分も経った

 消灯しよう

そうだ!

今日は「大谷君」が,ヤンキース相手に,四勝目を目指して

ニューヨークで投げる日だ!!

”全力少年”の,切なく,眩しく,懐かしい

光輝のauraを,BSで見なきゃ!!

        2021 07/01 05:15:05 

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万甫譚①-序-

2021-06-30 21:04:23 | 詩23 鄙の

万甫譚①-序-

 

哀楽が滴らす日々のsizukuのように

それぞれの情が

 消し難く残してゆく滲みのように

浮き沈みの日常が

 胸に書き付けてゆく一言のように

その日毎のinochiの痕跡を

刹那の欠片として

 書き留めてゆきたい

絶え間なく掻き消えてゆく

膨大な今の亡骸の

 幽けき遺言として・・

 

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反比例

2021-06-29 22:29:20 | 詩23 鄙の

反比例 

 

なかなか前に進まない

動きの鈍い

重苦しい時間の歩みがある

 

そんな時に限って

身体は蜉蝣のように

軽やかだというのに

 

時間の質量や速度は

時間の濃度や密度は

もしかしたら

身の裡の

思惟や思惑の軽重と

反比例するのかも知れぬ

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自思伝㈩ 豊潤

2021-06-28 14:26:57 | 詩23 鄙の

自思伝㈩ 豊潤

 

ゆっくり,ゆっくり,ゆっくり

無我の滞留の

弛緩を解してゆく

 

意識が元の自分の

器に

戻り切るまで

時間をかけて

全ての無を解いてゆく

 

新しく生まれてくるものが

その鮮度のまま

出生の祝福を

受けられるように

 

有りの儘の情が

表意させた一行が

幸せな産声を

解き放てるように

 

ゆっくり,ゆっくり

時間を塗して

豊潤の時に馴染んでゆく

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自思伝㈨ 喪失

2021-06-26 15:02:49 | 詩23 鄙の

自思伝㈨ 喪失

 

僕の一部だったものを今日,喪った

それは肉体的と

精神的の相乗の

鋭く尖ったpainを引き連れ,襲来し

その昼と,その夜を

支配した

 僕に抵抗の

 如何なる手段が

 有ったろう?

選択の余地は

慄きながら,唯,静かに

痛苦が免除される時間を

待つのみの

煉獄

 

人間は一人残らず,その様にして

生きる手立ての

一つ一つを

時を跨いで

奪取されてゆくのだ

periodが打たれるその日まで・・

 

anataも,勿論,bokuも

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