降って来るもの

写真と散文とぽえむ

Mechanism

2021-03-25 21:07:33 | 詩19

       MECHANISM

 

詩が生まれるとは

 そう言う事なのだ

凪の情感に不意に起こる鎌鼬

それを

真平らな僕の情緒が捉える

それは

約束のないkotobaとの逢引

それは

languageとの刹那の抱擁

それは

天恵のように

 もう一人の自身を覚醒させる

それは

幸福との奇蹟の融合を体験させる

 

僕に詩が生まれる

 mechanismのひとつは

そのように

僕のcosmosで確かに派生するもの

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三時のDNA

2021-03-25 05:18:56 | 詩19

 

         三時のDNA

 

真夜に目覚めるDNA

僕の何処かに

その遺伝子が存在する

きっと

inichiの履歴書には記載されている

暗闇のデオキシリボ核酸

けれど僕は,そのお陰で

ペン書きの,厖大な足跡を残せた

だからその幾兆の細胞に

感謝している

きっと

歌詠みのHAHAからの・・

気付いたのは,十六歳の春

当に青春の幕開きの頃

無我夢中で詩擬きを書き出した頃

それから

半世紀以上の年月を支えてくれた

きっと

HAHAのDNAが・・

 

     

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追記-epilogue-

2021-03-24 21:20:55 | 詩19

       追記-epilogue-

 

「ココロの間・上巻」は、イザ印刷に送る段階になって目標の140頁に30頁余りの欠損の在ることが判明。仕方なく、ひと月ばかりかけて、現在の心境に降って来る言葉たちを集めて詩を書き足し、この程漸うに当初の思惑と合致する体裁に整った。

 数年前の僕も、今の僕も遜色なく僕なので、終盤にお披露目される詩たちの多少の違和感も多分許容の範囲で有ろうと楽観し、丁度多士済々の花が華やかに咲き競う見事に美しいこの卯月半ばの上梓となった。

 今までと同じようにanata宛てに届けるこの小冊子が、是非にも、anataの情感の些かな良き刺激となることを願いながら、追記のpenを置く。

      令和3年 卯月吉日 万甫

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干満の器

2021-03-21 19:53:50 | 詩19

干満の器

 

知らぬ間に,確かに

同じ様式の,同じ広さの,同じ深さの

同じ情感の器を備えたanata方と

出逢っている気がする

それは

其其にとっての必然で

縒られるべき糸の片割れとして

お互いを必要とするのだ

それゆえ,僕の器は

愛しい干満の情で,爽やかに揺蕩う

 

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些かな問答

2021-03-21 06:35:22 | 詩19

      

 

          些かな問答

 

もしも,このまま目蓋が

膠で張り合わされたら・・

-死んでしまう

イヤ,そんなことでは

-死なない!

でも

明日は見えないから

-未来は亡くなる?

イヤ,そんなことはない

時間はいつも通り動いて

生きているものは

いつものように

生きている時間を辿る

-僕は過去に埋もれる?

-僕は時間の屑になる?

-僕は時の煮凝りになる?

もしも,このまま

目蓋が開かなかったら・・

 

暗闇の,些かの問答

 

 

 

      赤色ランプのように

 

天然の警告灯のように

時折り

全体の辻褄を合わせる為に

深々とした

完熟の眠りがある

何処かしら

何故かしら

心と体のunbalanceに

指先の一mmの棘ほどの

違和感を察知すると

予兆もなく

心身が無の安楽を求める

大まかだが

そんな不思議の自浄サイクルで

それとなく

正常を維持する機能もある

 

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日向と日影

2021-03-20 19:50:52 | 詩19

      

         日向と日影

 

この暖かさは如何だ!

この日向の

この冷たさは如何だ!

この日影の

 

誰も彼も

陽の当たる日向で居たいけれど

木の葉の表裏のように

運命の日影も

否応なく廻る

 

自家発電の装置を

身の裡に設えるしかない

日日のなかで

溜め込んだ温もりを

己がbarrierに蓄積するしかない

 

日向と日影の違いを

その仕組みの有り様を学べば

ある程度は

少し多めの日向のプロセスを

辿ってゆけるのかも知れぬと信じて・・

 

 

      

     心配人に

 

本当は,あらゆる哀楽に

心を配れる人に成りたいけれど

心配にも

其其に必然の許容枠が在って

その結界が破壊されると

自分が,自分に,自分で,自分を,自分の

溺れる

辛い事や哀しい事や淋しい事切ない事

全ての孤独の時に

応援や,励ましや,笑顔や,慰めや,

優しさや,労りやで寄り添いたいけれど

限りがあるから

思い遣れる大小があるから

僕は僕の器の大きさでしか

動けないのだ

それで日常の精神の均衡を

何とか平穏に維持している

心配人の心配事も

繰り返す潮の干満だけれど・・

      

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些かの優越

2021-03-20 04:39:52 | 詩19

      

 

些かの優越

 

午前四時三分の暗中

どうやら時間を追い抜いたようだ

珍しい感覚が刻まれる

先に立って

TOKIを振り返り見る

何処かで追い越したのだ

時間を通り越した刹那で

その些かの未来で

僕が出来ることなど何もないけれど

それでも

ほんの少し希少の優越を手にした

その心地良さで

大いなる特典のように

ペンが軽やかに滑って

三文の倍ぐらいも得をした気分に成る

 

 

      揺ぎ無い覚悟

 

望んだとしても

書き手では居られなくなるその日まで

書けなくなるその瞬間まで

僕はwriterで在り

僕はsenderで在り続けたい

 いつか

否応なしにperiodが打たれるから

それだけが既成の事実だから

その間際まで

ペンを握っていたいと

揺ぎ無い覚悟を胸に据える

 それだから

書ける今は

書きたいことが降って来る間は

僕は黒いballを走らす

未来の不確かさを払拭するように

未来で蠢く不安を一掃するように

未来の時間を明瞭に捕捉するため

 

 

        

 

      inochiの智慧を

 

何気ないmonoの中に潜むキラメキ

何気ない事の中に隠れるトキメキ

何気ない有り様に紛れるツヤメキ

何気ない平穏に棲みつくザワメキ

何気ない振りで摺り寄るオノノキ

 それは手を代え品を代え

それぞれのinochiの時間を侵略に来る

それならばこそ

僕らは密かに

”戰支度の日日”を捲らねばならぬ

良きにつけ悪しきにつけ

それが時間を生き抜く智慧を伝授してくれる

 

 

       千心のヒト

 

僕はko.to.baを結ぶ盤陀師

僕は言語を繋ぐ溶接工

他人の関係を縁に紡ぐ機織人

見えないheartを操るmagician

拾い集めた断片を組み立てる建築家

freedomのspiritがThemeの抽象画家

千変の創想を奏でる音楽家

僕は如何なる職種も選べる”千心”のヒト

 その自負ひとつで

煩雑の日常を開拓してゆく

 

おおーい,雲よ!花の精よ!

ひと粒のSIZUKUよ!

一介の思惟よ!

此の僕の声が届いてる?

 

※春分の初光!!

意味ある土曜日にanataも      03/20 08:00 万甫

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創作タイム

2021-03-19 05:16:06 | 詩19

創作タイム

 

まだ早いのは解っているけれど

もう少し眠量が必要だと思うけれど

宥め賺して言い含めようと試みるのだが

一旦醒めた意識は

そんな思惑とは無関係に

現実の濃密度を増してゆく・・

そこで

僕は一分別する

そうだ

この暗中の時間を捕まえ

”創作タイム”に変換してみよう!と

 

目を瞑る,意識を注ぐ

降って来るものを

 息を殺して待ち構える

まるで

宇宙を横切る流星を待つように・・

幽かに言葉の陣痛が始まる

生まれ出すかな・・

 

こんな風に鯔の詰まりから

産まれてくる一くさりもある

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Patchworkのポエム

2021-03-09 21:49:18 | 詩19

      Patchworkのポエム

 

精緻なパッチワークのように

Languageの情緒を紡ぎたいけれど

完璧は望めぬ市井の凡人のように

所々に綻びが見えたり

図柄の違和感が罷り通ったり

染みや虫食いを容認したり

仕上がり放任のあやふやの儘や

無意味な羅列の部外品だったりもする

それでも,それが

僕のLifeworkのように

言葉のpatchworkに執心してゆくのだ

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吉の波動で

2021-03-06 22:17:46 | 詩19

     吉の波動で

 

大小入り混じって

大変!!は

ひねもすの波のように

繰り返し寄せて来る

 

中身は個人の範疇だが

それでも

感受性の濃いcatcherには

心胆を搔き乱す事象も

著しく増加する

 

それ故,僕らは

挫けず怯まず

その大儀に含まれる

些かの天啓の要素を模索し

詳細に分析してゆくのだ

”糾える縄に”きっと存在する

吉の波動で

大変!!の

凶の混沌を払拭する為に

 

 

     万言鏡Ⅸ-有無の絡繰り-

 

何度も,幾度も

消しゴムを使う一行もある

一度では立ち上がらない一節もある

断片の儘,無の藻屑にもなる

容易ではない,安易ではないけれど

潜り込んだ無の宇宙から

僅かばかりの,有を持ち帰るのは・・

それでも,そうだとしても

宿題のように

僕は僕の時間を割いて

聳えるlanguageの山へ

逆巻くlanguageの海へ

分け入り,潜る

其処にこそ

inochiの意義を設定して

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