詩22「INKのSIZUKU」の製本が終わりました
※読み手を募集中
※貴方の負担ゼロ
※但し、届け先をトップページのメッセージ欄に
※12/05 21:28 書き手 万甫
詩22「INKのSIZUKU」の製本が終わりました
※読み手を募集中
※貴方の負担ゼロ
※但し、届け先をトップページのメッセージ欄に
※12/05 21:28 書き手 万甫
※令和3年冬号として【詩22「INKのSIZUKU」】の表紙が出来ました。
師走半ばごろの予定で製本します。
◎読んで見たいと思ったらトップページの※メッセージ欄※にお届け先を。
秘密厳守。勿論無料。読んでもらうことが第一義ですから。
〇万甫からのお知らせでした 11/28 9:00PM
呆れる程に-SI22 Postscript-
悪性コロナvirusで世界中がてんやわんや、茫然自失の令和2年秋に起筆した”詩22”が、5か月の月日を費やして目標の150ページ27000語に到達した。
長いようで短く、束の間のようでようようの気分も重ね合わせながら、相変わらず書くことに倦みもせず飽きもせず滞りもせず、呆れる程に筆を奮ってきた日日の心の軌跡。
巧拙は別にして、優劣は問わず、品質や品格を語らなければ、我乍らその「夢幻渡世」の日常の一日一日はそれなりに価値あるものだったと自認できる証の一冊でもある。
生死の百万遍の時の間に間に残せるものなど皆無。既に尻から無の過去へと隔たってゆく時間。然れば唯一そのあれこれを言葉に託し、縁の絲を結ぶ幾人かの手許へと届けられる一つの結節に密かに喝采を贈り、その自画自賛の余韻を次なる”SI23"へのエナジーに結び付けようと画策しているのだと吐露して、この今だタイトル未定の一冊の”後書き”にする。
2021 01/28 2:40pm 万甫
”とき”の契りを-anataへ-
元気ですか?大切なanata。性悪ウイルスの襲撃でAltairとVegaのように、一年に数刻の逢瀬さえ儘ならなくなりましたが、空の彼方で何時でも輝いているその星のように、どんな状況に見舞われても、お互いの光さえ見失わなければ、何時かきっと、晴れやかな舞台の上で再会できると信じています。
それだから、健やかに居てください!anata。マスクで息苦しい冬も、侘しさを増幅する裸木の連なる秋も、吐息と溜息の油日照りの夏も、ひとり見る桜の春も、あの”とき”の癒しと温もりで、僕は穏やかな風情の儘で、時間の無情を遣り過ごせています。五年日記の三年目のあの日の日付の頁に、栞のように挟んであるanataからプレゼントされた”四つ葉のclover”は、永遠の”とき”を含んで、今も瑞瑞しく其処に在ります。
穏やかに暮して下さい!大事なanata。”とき”の更新は、何時でも二人で懐に抱く希望の旗印です。
変わらずに、其処に居てください!anata。 2021 01/27 pm 万甫
空っぽにして
胸を空っぽにして
器が空っぽのまま
僕の時間を辿ってゆく
重たげな雲に蓋をされた
終末期のような昏い風景を
その天空から
若しかして
小粒の水玉のように
優しさを含んで
降って来るものがあるかと・・
明るさのない鈍色でも
その上の蒼穹から
ひと筋の光の軌跡が
僕の胸を掠めないかと・・
幽さの痕跡を
言葉で紡ぎたいと
息を詰めて天地の合間をゆく
気を絞って
ゆっくり
僕の時間と同行二人で・・
風景は刻々と廻ってゆくけれど
時間は淡々と刻まれてゆくけれど
想念は次々に置き去りにされるけれど・・
刹那を成就させるために
kotobaの武器と
不動の確信と不退転の覚悟と
錨のように
胸奥深く定めながら・・
Shutter
何を狙うのか
何処を切り取るのか
何を伝えるのか
写真は刹那の芸術だから
その機微に対応できる能力と
手に入れる為の心の仕様書が要る
誰も一度一度のshutter音を
そんな意識で聞く訳ではないけれど
comma何秒の世界で起こることに
永遠のinochiを吹き込むには
やっぱり
そんな風に張り詰めた心構えが要る
斯く云う僕のが
一級品だとはとても胸張れないけれど
対象に真向かう心身は
確かにその基本を踏襲し無我夢中になる
01/25 10:24pm 万甫
「恋しくて・・」
三日,雨が降った
四日,蒼は現れない
雨雲は重たい
muneが湿る
恋しくて・・
「秘密の隘路」
其処に姿は無いけれど
いつでも
ほんの近くで呼吸ikiを感じる
余計なものを削ぎ落し
余分なものを篩い落とし
余情を剥ぎ取る・・
たった一つの器官に凝縮すると
曖昧模糊の施錠が外れ
其処に覗く幽かな隘路を通って
僕の想いがanataに届く
アナタは知る由もないけれど
逢いたいと願えば
胸奥の秘密の手続きを経て
可能性を成就できる
幾万日もの日日を費やして
とうとう手に入れた
それが魔法の隘路
01/25 06:26 万甫
鉛筆とball penと万年筆
空無は空無の儘に放置して
ball penのような
硬質の時間をただ見送る
ほんとうは
柔らかな鉛筆書きの感触に
出合いたいのだけれど
鋭い波長の山が続くような
張り詰めた無の流れが
心を丸ごと呑み込んでゆく
尖りの上の虚空では
罅割れに恐れ慄き
鯱張り
ただ身動ぎもせず時間を遣り過ごすのだ
ああ,鉛筆の穏やかな波長に導かれ
ゆったりと
言葉を弾ませたいけれど
今朝のball penは想いを張り詰め
時折inkが掠れたりして
寒々とpaperを傷つけるのだ
滞りなく波形が整えば
やがて,blueblackを纏って
活き活きとメロディーを奏でる詞達も
息詰めて
空無の緊張に潜んでいる
言葉考-海に空に-
kotobaは万人に共通の持ち物だから
そこに,意味や意義を吹き込むのは
使うhitoの,それぞれの生き様と
扱いの力量に委ねられている
きっと,浮き沈みが生じ
貴賤のヴェールの選別が有り
軽重の責任も付加される
深浅の機微や
幾種もの情感の役割も担うので
安易に取り扱っては綻びが出る
いつでも
自覚と自戒の天秤を胸に置いて
バランスを平衡に保たねばならない
それでこそ
languageは海になり,空になり,
森になり,大地となって
各々のinochiの背景を彩る
一世一代
一世一代の詩を書きたい
此れから書ける分と
今まで書いてきた分と
未来に在るだろう分も含め
一堂に介した詩編の中から
僕の代名詞に成り得る
一世一代の一篇を選択したいけれど
それぞれのpoemは
anataの胸でこそ脈打つもの
hitoの中でこそ呼吸するもの
一世一代のポエムを奏でたいけれど
そのutaを聴くのは
anata方しか居ないから
詰まるところ
一世一代を選出する権利は
自身にはない様なのだ
幻聴のように
何時か何処かから
誰かの回答が届いたら
それが正解だとするしかない
詰まるところ
anataの胸に響くkotoba達のメロディーこそが
僕の一世一代に成るという訳なのだ
羅針盤
inochiの航路の航海には
きっと
それぞれの船乗りに必要不可欠の
羅針盤が常備されている
けれど
経験不足や知識の乏しさや
技術の未熟さで
ときどき
瀬戸際を余儀なくされる
更に加えて
天候不順や適応性の欠如や
意図せぬ障害も持ち受け
航路も航海も
なかなか
順風満帆という訳にはいかない
それでも
どんな仕様に陥っても
諦めることは無い
嵐は凪に成るかも知れぬ
誰かの船が来てくれるかも知れぬ
人生航路を亘るものは
目的の港に接岸するその時まで
Polarisを胸に宿し,只管に櫓を漕ぎ
全力でスクリューを回すのだ
それでこそ
胸張って航海のperiodを迎えられる
例えば
心を砕くテーマは
森羅万象,万事万端,天海空地,に及んでいるのだが
どんなに多くの詩編を積み重ねても
同じ帰結に
収斂してゆくテーマがある
きっと,其れこそが
僕を明日へと,未来へと,
渡らせてくれる梯子に違いない
例えば一つは,糸のこと
例えば一つは,刹那のこと
例えば一つは,anataのこと