48.心の置き場
いつも何時もではないけれど
ココロが波立って
収拾できなくなるときがある
ココロの置き場が
なかなか見つけられないことがある
自分を責めて
自分を嫌悪して
自分を非難して
けれど
如何とも為し難い
消してしまえない
失くしてしまえない
忘れてしまえない
ほんの少しばかりの蟠りが
四六時中滞留するのだ
仕方がないのだ
僕は感情過多の部類だし
修験者のように
厳しい鍛錬を重ねた訳でもないし
阿闍梨のように
久遠の日時を超えた訳でもないのだ
ただの凡庸の俗人で
四苦八苦を背負って
生かされている身だから
鋭い棘のような
見えない刃を隠し持っていたとして
誰が問い質せるだろう・・
それにしても
そのように自身を解釈して
己を納得させてみても
やっぱり
”ココロの置き場”に困り果てることが
間々ある