僕の"ぽえむ”
頭の中の用紙に既に書き上げたものを
ただ代書するだけで済むトキも有れば
一言一句を捏ね繰り回して
知らず知らずのうちにページ不足に陥ったり
引いた傍線や斜線や
挿入の位置を記す赤マークや
時には注意書きの緑の線だったりが
不必要に重なり縺れ
結局すべてが無の黒色に塗り潰される
そんな不如意の場合も勿論ある
無から有を紡ぐ方法は
多種多様多彩にあって
それが偶には衝突したり
脱線転覆したりもしてしまうのだが
進みたい方向には
一貫して狂いは生じないので
僕の”ぽえむ”の旅はただ
書くという車輪の動きのままに
その基盤のrail上を疾走したり
迷走したり
或いは
一時停車したりしているに過ぎないのだ