降って来るもの

写真と散文とぽえむ

葛藤

2021-04-30 12:55:33 | 詩23 鄙の

葛藤

 

眠りの壺に

すっと吸い込まれないときは

そのまま

起きていたって

何の瑕疵も無いのだけれど

指先に刺さった棘のように

何処かしらから

不協和音が漏れてきて

不快の神経に触る

鉛の重石が

胸の平穏に沈んできて

今日の蒼穹の

百%の納得を妨げるのだ

それでも

意識的に目蓋を降ろし続けても

とうとう

本物の無我は遣って来なくて・・

 

昼下がり

他愛ない葛藤の坩堝に

翻弄される平和裏の小話

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪見障子

2021-04-30 06:06:20 | 風景

 ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ 

一日中降り続いた雨も如何やら底を衝いたようですが、さりとて直ぐに青空に戻るという訳でもなく、今朝の曇天と始まりを告げる雲越しの

太陽のOrange

この朝のこの空に出合って、僕は忽ちpoetになる

 

         吉凶

 

青のない朝が四十八時間続く

まるで

凶の延長のように

まるで

吉の兆しのように

長い物語は明暗で綴られ

幸不幸を鏤め,哀切で織り成されて

初めて大衆に囃されるのだ

 

様様な天地の有り様が暗示するように

その相違に攪拌される感情に因って

日日は展開し

人類と個人の

歴史の一頁を形成してゆく

 

新しい家を建てる時に拘ったのが、和室の障子に細工する「雪見障子」だった。

其処から見える風景で、新緑の春を愉しむ。

楓の翠が眩しい!

障子の位置を上下して遊ぶ。アコーディオンのように・・。

   

     

あどけない遊びの事

天気回復の予報!!吉凶織り成す日々。禍福は半半。いい日になりますように

                 04/30 06:30 まんぼ

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Language

2021-04-29 20:56:27 | 詩23 鄙の

Language

 

人との縁結びと同じように

”language”と結ばれたくて

僕は

何時だって新しい出合いや

斬新な鉢合わせや

劇的な遭遇や

運命の邂逅に備えて

餓え,嘱望し,真っ新に攫え,

あらゆる方角にアンテナを立て

全ての触手を尖らせ

その契りの成約の為に

一日千秋の日時を捲るのだ

今日,如何なる仕様の

吉事に

相見えるのかと

満々の興奮を携えて・・

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半覚醒

2021-04-29 16:49:18 | 詩23 鄙の

半覚醒

 

ujiujiとudaudaと

醒めながら眠るひと時

この違和感が

とても

居心地がよくて

心身を和ませる

 

空っぽのスケジュールと

静かに渇きを潤す春雨と

丁度いい加減の明暗と

何の邪魔も起きない天然の静寂と

午後の真ん中あたりの

トキの穏やかな淀み具合と

幾つもの好条件が醸す

プラス思考の道行きの

半覚醒の揺蕩い

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時の宝石

2021-04-29 05:23:23 | 随想

                   時の宝石

 

 夜明け前のdeepブルーも日の暮れのOrangeの色層も、束の間立ち止まって改めて知覚すれば、愕然となる程に気忙しく早く遅くなって、如何にも生滅を繰り返してゆく日日や時間の虚しさを鮮やかに連想させる。

 生まれたてのあの蒼穹の予言を受け取ったのは、今朝の曇天の下の重苦しさを感じながら、一体どんな昔の事だったのかと思う。

 容赦なく、事程左様に僕たちを過去という闇の中へ連れ去ってゆく時間の波涛よ。それは万人に共通の感覚と現実に違いないが、さればこそ、その儚い悠久の時間の中身から何とか”時の宝石”を探さねばならぬ。個々人の胸に鈍色の光沢で光る”トキのplatinum”を収集していかねばならぬ。その数量の多少こそが、恐らく時間の進撃を食い止める唯一の手段になる。

 万策はない。共通の手立てはない。其其の感覚で各々の仕様でときを見つけ、ときを誘い、ときと交わり、ときの種子を胸に宿してゆくしかない日々。

 朝毎に、夕毎に、何時の事だったか?揺らぐ疑問符を感じながら、生まれたての蒼のその原色の無限に分け入り、循環するinochiの時間と夫夫の時の相関に想いを廻らす徒然。

 

          Kimiは如何?

 

ほら、今

時代が音を立てて動いたよ

まるで

三角柱を転がしたように

大きな振動が伝わってきた

kimiに聴こえたかい?

ほら、今

音も立てずに時間が走り去ったよ

まるで

rinkの上を滑るように

目の前を通り過ぎた

kimiに触れたかい?

 

僕らの居場所は

一体何処なんだろう

誰も座れない特等席

それとも

誰でもが押し合い圧し合いする雑踏

kimiは何処で

時間に添い寝されてる?

 

聴こえないけど鼓膜を叩く

見えないけれど網膜に触る

 

時代や時間の仕業は

何時だって

僕らの思惑とは無関係に

変質し、転換し、消滅し、再生し

何の関わりも残せぬまま

僕らはその渦の藻屑となる

kimiは平気で居られるかい?

 

だからと言って

抗う術など皆無なんだけど・・

それでも

正体を掴んでいれば

ほら”百戦危うからず”って金言が・・

若しかしたら僕らは

永遠の時間から

時の宝石を見つけ出せるかもしれない

kimiはどう想う?

 

何の成算も持てないけれど

だからこそ

僕はときどき踏ん張って

音の翳や、掠める物量や、降って来る片鱗や

幽かな震えや、仄かな残像や、刹那の哀楽やの

身の裡に起こる動詞を

一聯のUtaに纏めておくのだ

或るinochiの壮大なプロジェクトの

細やかなプロローグの一頁として・・

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偶さかの隙間で

2021-04-28 14:38:03 | 詩23 鄙の

      偶さかの隙間で

 

何の当てもない

何の予定もない

何の目処もない

何のスケジュールもない

 従って

何の変哲もない

小雨降る卯月下旬の水曜日の昼下がり

 ソファーに寝野垂れて

僕は全くの”ぐうたら”を決め込む

 

カーテン越しの明るさは

陰気を演出する程でもなく

 かと言って

騒めきの発端にもならず

掠めてゆく時間の感触を見送りながら

 偶さかに,ふと

この些かの豊潤の隙間を

折り鶴のように

languageのカタチに組もうと思い立ち

黒色のpenを握って

そのballを転がしてゆく・・

唯,それだけのこと

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時の藤房

2021-04-28 06:02:04 | 随想

 ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ 曇天の”大和奥座敷”の朝デス。予報はのちですから、当然の空模様ですね。

 一日中~これが四月の晴れ間~だった昨日、団地に設置された西の公園で藤が満開に。与えられた”時”を知って数え切れぬほどの紫の房を垂れています。

この団地が誕生して以来数十年をこの公園で生きてきた藤。その幹の逞しさは驚くほどです。

この太さ、強靭さ、一杯のイノチを束ねたような幹

まだまだ続くだろう生命

     

 

     

公園の真盛りの藤の花      04/28 06:02:06 まんぼ

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病ひ

2021-04-27 21:00:04 | 詩23 鄙の

病ひ

 

僕は病んでなどいない

ただ少し

偏狂者の気はあるかも知れぬ

近視眼的に見れば

何人もの我が身と同居することも

その一例に成るかも知れぬ

時として

収拾の付かない恣意にも

そのレッテルが張られるかも知れぬ

謹厳実直,かと思えば,朝令暮改

手懐けられぬ想念には

深編笠を装う癖は

病ひを知られたくない,方便

 それでも,この僕は

世情の海を泳ぎ,時間の峰々を渉る

 それだから,僕は

余人が落胆する程の病ひ持ちじゃないのだ

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふるさと行~無垢のoasis~

2021-04-27 07:42:39 | ふるさと

     

 

無垢のoasis

 

高揚と鎮静と安堵と

此処を訪ねると

僕は何時でも

心情の基本のような

幾つかの想いに包まれる

 人には必ず生まれた場所が在るように

 誰にも精神の古里が有るように

 僕は此の鄙の自然の中で胚胎したのだ

その事実が

細胞に紛れ,血液に混ざり

折り折りに,清新な無垢を想起させる

 雑念に身動きとれぬトキには

此処に帰還すればいい

何時でも

この空間は身動ぎもせず

 HAHAの懐のように

疲れた僕を抱擁してくれる

 物憂げな心身を

黙って愛撫してくれる

 

御衣黄が咲く

スノーフレークが咲く

椿が咲く

石楠花が咲く

八重🌸が咲く

一篇のUtaを詩って

現実に帰る

                 04/27 08:03 まんぼ

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狡猾卑小-祷り-

2021-04-27 05:30:42 | 詩23 鄙の

 

      狡猾卑小-祷り-

 

大自然を前に見据えて

國も,地域も,ましてや,人種や,男女や老若に

何の隔てが有ろう

如何なる障害も存在しない

 誰にでも分け与えられる空の青

 誰をも生かすoxygenの潤沢

 誰も彼も容認の蒼い惑星Earth

卑小なる人類は,狡猾なHomo sapiensは

その自然に線を引き,地域を主張し

奪い合い,弄び,変質させ,在りと有る残虐を加える

 何という愚か者

けれど、砂粒の己が出来ることなど無い

声高に否を訴えても

誰の胸にも届かない

 唯,其其にある人生というイノチの

”其処まで”の健全を

無心に祷るしかない

”其処まで”の距離と時間が

ほんの数日でも多かれと

唯,只管,祷るしかない

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする