烏龍茶は中国のものというイメージがありますが、
日本の緑茶も烏龍茶も実は同じ茶葉からつくられているんです。
国産の厳選茶葉と、日本の職人による丁寧なものづくり、こだわりの製法により
烏龍茶本来の深い味わいはさらに引き出せるのです。
日本の烏龍茶ならではの「まるみ」のある味わいをぜひお楽しみください。
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日本茶インストラクターが、セミナーをする時よく使う掴みの鉄板ネタ「実は同じお茶の葉」というフレーズが
今後使えなくなる程、最近よく目にする三谷幸喜さん出演の「つむぎ」を飲んでみました!
☆場末の茶業者・青年団の中野一人の個人的な感想です。(間違いはどんどん指摘募集中!)☆~~~~
『デザイン』・・・日本の伝統工芸をイメージした(藍染など)デザイン
『国産茶葉100%』・・・栽培から加工まですべて国内
『味』・・・日本の烏龍茶ならではのまるみのある味わい
結論から言えば、烏龍茶のことはよくわかりません。
が、やわらかな味で飲みやすく、口に合う感じでした。
一口目は「あれ?穀物系(ハトムギ玄米・・・的な)かな?」と思い裏を返してみましたが、お茶だけなので、
イメージとしては「火入れ(焙煎)」が強めに入ってるのかな~という印象です。
根本的には同じお茶の葉(カメリアシネンシス)ですが、品種は何を使ってるのでしょうか??気になります。
さわやかな渋みとうま味の煎茶なら<やぶきた>、重厚感の玉露なら<ごこう>、うま味の強い濃茶用抹茶なら<成里乃>というように(ほんの一例)
日本国内のお茶だけでも、飲み方によって品種も様々あります。お米で言うと、おにぎり用・普段用、懐石に合う米、お寿司に合う米など品種で使い分けるみたいなものなで・・・
(たとえば、ササニシキは普段用、ゆめぴりかは料亭料理用など。例えばです)
ですが、日本のお茶栽培はほぼほぼ煎茶用の<やぶきた>がメインですので、こんな大企業が作って確保出来る品種って、この<やぶきた>で作ったのかな?という興味があります。
また、だいたいの日本の生産家さんは、例え同じ茶葉でも、お茶を摘んでから煎茶を作るのと烏龍茶を作るのでは、お茶になるまでの工程が大きく異なるので、
今回は「つむぎ」専用茶工場と製造ラインをきっと新設したんでしょう。
ですので、日本の大部分の職人はあまり出る幕無いんじゃないか?と思いますし、特に、烏龍茶のお茶を摘んで<萎凋~いちょう~>という萎れさせる工程は、
それこそ中国では熟練の経験と勘という話しも聞きますので、そうなると日本にもきっとこの点に精通した職人がいらっしゃたんでしょう。
しかし、これはとてもいい展開なのかも知れません。日本のお茶(日本で栽培されたお茶)は、今作っても出口がなく、煎茶などを飲む方が大幅に減っているので、生産家の方々も
とても厳しい現状と聞きます。ですので、日本のお茶=煎茶だけではなく、日本の烏龍茶、日本の紅茶=和紅茶など種類が広がって行けば、飲む私たちも楽しく、お茶の選択の幅も
広がります。
新しい味としてなかなかの風味でおいしく飲めたので、この「つむぎ」がいろいろつむいでくれることを、茶草場の陰から見守っていきたいと思います。 合掌
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