真夏の太陽が照りつけるオフィス街の一角、汐留の東京茶業会舘で、
本年も優良茶品評会の審査会が行われました。
この審査会は、通常のお茶の審査会とは異なり、外観・水色・香気・滋味の審査を
まずは「滋味」(味)からはじめて(通常は外観から)
順位を決める、<味本位>の品評会として、消費者の皆様からも定評がある品評会です。
東京茶業青年団もそのサポート役(手伝い)として参加させて頂きました。
本年は、129点出品され、品質ごとに3部門(都の華/誉/香)に分かれて
審査されました。
どのお茶も甲乙つけがたい、本年度の高品質のお茶ばかりで、
一等一席農林水産大臣賞を決める最上位の部門では
慎重に慎重を重ね、東京の嗜好に合った最高品質のお茶が選出されていました。
このお茶は9月に行われる、販売入札会において
東京茶業組合員のみ参加のなか、落札されます。
どのお茶が、どこにいくのか?は、お店のご主人様の嗜好と仕入れ次第ですので、
是非とも楽しみお待ち頂き、9月の後半くらいから各小売店に並ぶかと思いますので、
よろしくお願い致します。
本年も、本当に薫り高い、味ののった素晴らしいお茶ばかりでしたよ!
<お茶屋のはな垂れ小僧の戯れ言>
よくお茶好きのお客様やお茶屋の旦那様方は、「最近のお茶は香りがない、うすい」と言われます。また、「高級茶(玉露)なども昔ほど皆さん飲まれなくなった・・・コーヒーや紅茶などの飲料に押されているのかな~」などとおっしゃられます。
あるお茶の本を拝見していると面白い記事が妙に目にとまりました。
「玉露が売れなくなったな」「紅茶やコーヒーなどのの飲み物に移って時間的に手っ取り早く飲めるものが歓迎される」などなどの談義や「お茶の香りがなくなってきた」などなど
昭和6年当時に。
81年も前に今と同じような話が出ていたと思うと、面白いやら、お茶は奥が深いやらと
という気持ちになりました。
「香りのいいお茶」とはいったいどんなお茶なんでしょうか?幻のお茶なのか???