4月は、新しいスタートの月です。
1月は、心静かに自分を見つめ、4月は期待を胸にワクワクしながらスタートするのは、
きっと桜と「春」という季節がそうさせるのかも知れません。
新成人や、新社会人に向けて、サントリーの広告に、作家の伊集院静さんが
メッセージを出されています。毎回それを楽しみにしておりますが、
昨年のメッセージ「落ちたりんごを待つな」もとても素敵なものでした。
青年団に属させて頂いておりますので、気持ちは青年のまま、
仕事は青年クラスを卒業して、さらに社会に貢献したいと、
街を歩くフレッシュな若者を見るとつくづく感じます。
お茶の葉も、自分から摘みにいき、一番おいしいところを
みんなに飲んでもらえるようがんばりたいと思います!
今年も新茶の時期がいよいよはじまります。
おいしい新茶は、お近くの東京茶業組合加盟店で
「落ちるリンゴを待つな」 伊集院 静
新社会人おめでとう。君は今どんな職場で出発の日を迎えただろうか。
それがどんな仕事であれ、そこは君の人生の出発点になる。
仕事とは何だろうか。君が生きている証が仕事だと私は思う。
大変なことがあった東北の地にも、今、リンゴの花が咲こうとしている。
皆、新しい出発に歩もうとしている。
君はリンゴの実がなる木を見たことがあるか。リンゴ園の老人が言うには、
一番リンゴらしい時に木から取ってやるのが、大切なことだ。
落ちてからではリンゴではなくなるそうだ。それは仕事にも置きかえられる。
落ちるリンゴを待っていてはダメだ。
木に登ってリンゴを取りに行こう。
そうして一番美味しいリンゴを皆に食べてもらおうじゃないか。
一、二度木から落ちてもなんてことはない。
リンゴの花のあの白の美しさも果汁のあふれる美味しさも
厳しい冬があったからできたのだ。風に向かえ。苦節に耐えろ。
常に何かに挑む姿勢が、今、この国で大切なことだ。
夕暮れ、ヒザ小僧をこすりつつ一杯やろうじゃないか。