お茶の歴史をひも解けば、人類有史以来のなが~いお付き合いになりますが、
この「福茶」というのも、日本では古いお付き合いになります。
【福茶の由来】
福茶の始まりは、千年の昔、62代村上天皇の時代に諸国に悪疫が流行したそうです。
祈祷もあまり効果が無く、そこで空也上人十一面観音像を作り、
車に乗せて自ら洛中をひいて歩き、観音様にお供えしたお茶に梅干しを入れて
病人に施し、その結果だんだん疫病がおさまっていったことから、その徳にあやかって
村上天皇が毎年元旦と、節分には必ず飲むようになったというのが始まりとか・・・
このお茶に梅干しをいれたこれを「王服茶」や「大福茶」として庶民にも伝わり、
現在ではおめでたい席でも用いられるようになりました。
梅干しはイメージできますが、この頃のお茶って、どんなお茶なんでしょうね
何はともあれ、まもなく節分。
悠久の時間に身をゆだね、ゆっくりと頂くのもまた、日本人としての
粋な時間のすごし方ではないでしょうか
寒暖の差が激しいこの時期、是非ともご自愛下さい