11月25日、東京は新橋・汐留にあります、東京茶業会館内「東茶協ホール」におきまして「第68回 東京都茶業組合茶審査技術競技大会・理事長杯」が開催されました。
今年も、組合理事長、副理事長、総務部長、調査部長にもご列席頂き、青年団のOBの先輩方にお手伝い頂き、
選手も身の引き締まる思いながら、初参加の方々、また何回も参加している方々もやはり独特の緊張感の中、大会が行われました。
今回の審査科目は、5種4煎(茶歌舞伎)の合計20点、一本勝負で栄光の理事長杯カップを目指し競います。
絶対にミスできない、1点をもぎ取っていく精神的死闘が繰り広げられました。
今回は1回目を終わった時点で煎手(お茶を淹れる方)が変わり、その後3回が行われました。
茶歌舞伎というものは非常に微妙なもので、1回目皆点(かいてん~全部正解すること)取った方も、2回目で入れ違いたりし、
随時、発表される前方の全選手の点数版を見ながら、今どの方が優位か?自分はどの位置か?など確認する選手もいらっしゃり、
(自分との戦いで見ない方もいらっしゃいます)、静かながら、バチバチとした心理戦もあったりし、
これぞ茶歌舞伎の醍醐味という、大会運びでした。
お茶自体は5種類ともオーソドックスな産地でしたが、それも逆に難易度をあげており、そんな激戦のなか、下記の方々が見事に優秀な成績を収められました。
今回は、優勝者が4名(まったく同じ点数)いらっしゃいましたが、取得段位(全国大会で認定されるもの)が高い順に4位から決まり、
一番高い段位者4位、次に高い段位者(同段位2名)はジャンケン、若手段位者優勝という実行委員長判断で決定されました。
頭書の成績を収められた方々は下記の方々です。
「理事長杯」
優勝 ☆ 大澤 一貴 氏 (大佐和老舗)
準優勝 ☆ 君野 玄一 氏 (茶の君野園)
三位 ☆ 小原 宜義 氏 (大山園)
四位 ☆ 加藤 伸之 氏 (福本園)
また、今回も将来有望かつ、基準以上の成績を収められた方に
対して贈られる<新芽賞>には、
村松 良祐 氏
が受賞されました。
日頃の成果・実力が発揮された方、うまく噛み合わず不本意な結果の方もいらっしゃったとおもいますが、
本年も非常に僅差の激戦で、東京の皆様のレベルの高さ層の厚さが窺い知れる大会になりました。
そして、最後に、当組合理事長より激励と、調査部長よりお茶を鑑定する際の心構え、商売人としての心得、
副理事長、総務部長より選手に対するメッセージを頂戴いたしまして、有意義な時間を頂戴いたしました。
茶歌舞伎は、設営から運営からとても大変な作業でございます。
最後に、この場をお借りいたしまして、設営下さった東京茶業青年団OBの諸先輩方
また今回はお手伝い下さった方々に御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
また、この中から、来年の全国大会に出場して活躍選手も選抜されます。
選手は東京茶業青年団総合優勝に向けて精進することと思います。
今後とも、よろしくお願い致します。