日本茶インストラクター制度がが創設された当初、有資格者がプロっぽく振る舞うために流行ったフレーズ(勝手な偏見ですが)を思い出しました。
「このお茶、かぶせてますか??」
かぶせるとは、お茶の葉を栽培する時に日光を遮ることを指します。そうすることにより、渋みが少なくうま味のつよいお茶になります。
これに対して全くそういったことをしないお茶を「露地物(ろじもの」といいます。かぶせるお茶は、かぶせる期間が大切で、
長くかぶせ過ぎると、青臭い味になり、短いと渋みが強く、お茶の葉も黄色っぽくなります。
どうですか?プロっぽい説明でしょ!!あ、、いけない!ぼくもよく知らなかった。テヘペロ
あ、どうも、場末の茶業者・青年団の中野ひとりです。今日も個人的な感想です。(間違いはどんどん指摘募集中!)☆~~~~
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「キリン 別格 日本冠茶」
*究極のとろみと旨みを感じる「別格」な緑茶。
*約1週間、光をあてずに新芽を育てる栽培法で生まれた「冠茶(かぶせちゃ)」を中心に高級茶葉を厳選。
*当社緑茶商品で使用している茶葉量の約2.5倍の茶葉を使用して低温で丁寧に抽出。
KIRINホームページより
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まず、【味】ですが、う~ん、既存のペットボトルのお茶「濃い味」系とあまり変わりがないような・・・
かぶせ茶は、独特の香りと青臭い味というか、まあ独特なイメージがありますが「とろみとうま味」=別格なら
そもそも「かぶせ茶」でなくても、淹れ方次第なので(番茶とかは別ですが)、茶葉を2,5倍も使っていれば、その味は出るかもな~、と感じます。
そもそも、「かぶせ茶」=高級というものが、なんとなく納得できない感じです。
「今年の夏、最高にプレミアムな豪華な映画が出来ました!ハリウッドの2~3流の俳優による一大スペクタクル・・・」みたいな。
一流は、やはり「玉露」です。なので悪い言い方をすれば「ニセ玉露」、煎茶が玉露を気取っている感じのイメージですが、
そもそも、日光を遮る方法も玉露とかぶせ茶では違いますので同じでもありませんが。
ただ申し上げておきたいことは、決して「かぶせ茶」を批判している訳ではありません。人の好みが色々あるように、それに合わせた色々な作り方のお茶もあり、
それはそれで素晴らしいことだと思います。また地域やお茶の品種によっても少しかぶせた方が美味しいものもあるは事実ですので、「I am notかぶせ」ではありません。
ただ、かぶせたお茶は関東圏の方々は馴染みがないせいか、好んでお飲みになる方は少ない傾向にあると思います。
【結論】
個人的には、露地物の少し渋みの利いたお茶の方が、食事にも合わせやすく、飽きが来ない。
まあ、最終的には好みの問題ですが、私が、AKBよりは大人AKBの方が好きみたいに・・・