「逆転だよ、逆転」
先日、大人気のテレビドラマ「ルーズベルトゲーム」が、好評のうちに最終回を迎えました。
最後のコンぺ、イツワとの戦い、ドラマとしての結末は予想できますが、それでも
アツい感動するものがあり、観ていてとても楽しいドラマでした。
その数時間前。我が組合では、筋書きのない、まさに負けられない戦いが繰り広げられていました。
そうです、9月に行われる「全国大会」の選手選考会です。
利き茶、闘茶は基本的には自分との戦いですが、こればっかりは、隣の人よりも1点でも多くとらないと
選考されないので、皆さんの顔は真剣そのもの。まるで、青島のナインのような燃え滾る表情でした。
選考種目は1発勝負、ズバリ「飲み」です。お茶を飲んで該当する「花鳥風月客」を解答するものですが、
選考者は自称「義務教育前から茶審査という魔物に憑りつかれている」魔物の団長ですから、
いつも通りにはいきません。個人的に、正式な茶歌舞伎が年に3回ありますが(全国大会・理事長杯・選考会)
この選考会が一番難しい、難易度の高い熾烈な茶歌舞伎だと思っております。
競技は5種4煎です。正確には<5種2煎+5種2煎>もちろん、前半後半の5種は別物です。
これだけでも得点は難しいですが、さらに
①産地名は伏せる。(花鳥風月客)だけ
②茶の差異がほとんどない
③茶配列がランダム
(というのは、だいたい「花」~「客」までは産地が東から西というのが一般的で
我々も慣れています。この慣れが、ある程度思考のスピードを上げてくれますが、
ランダムだと、その慣れの混乱を抑える思考も使わなくてはならない)
(ほとんど差のない浸出液9種類)
この苦戦の結果、それでも点数を獲得され、選ばれたものだけが9月の全国大会に出場できます。
東京茶業青年団の全国での成績は、当初の青島野球部並み。
さあ、今年こそは強豪・静岡県や静岡市、京都や福岡、鹿児島に逆転しようじゃないか!!
プレイボーイ!
おっとちがった、プレイボール!