第38回東京都優良茶品評会 審査会
そうです
私の名前の由来は
「内質審査」に用いる用具の「網匙〈あみさじ〉」です
内質審査とは、熱湯で茶葉〈ちゃよう〉を展開させ
網匙で茶葉を掬い
表面的(外観審査)では思い至らない内面的情報を
対象となるお茶からアウトプットさせるのです
たとえば、
「ベッピン(形状〈けいじょう〉・色沢〈しきたく〉とも申し分ない外観状態)
であるが、一皮剥けば、予想外の欠陥を持つ」
「『不可無し』と思いきや、味の構成バランスが伴わず、一言で表現して不味い」
など、形勢逆転『お里が知れる』こともあれば、
一方、
「何の変哲もないお茶が、絶妙のバランスに支えられていて、心を奪われる」
「不恰好な外観ではあるが、芯が強く、飲み応えがある」
などのように、包んでも滲み出る「育ちの良さ」という場面もあるのです。
当然、審査では予見が介在しては公平性が保てません
従って、「ブラインド・テスト」が常識となります。
同一の審査茶碗の外底部に審査番号が記されています
内質審査は
「香気〈こうき〉 =かおり」
「水色〈すいしょく〉=浸出液の色相・明度・彩度・濃度や沈渣〈ちんさ=オリなど〉」
「滋味〈じみ〉」 =単なる美味しさではなく、情報を細分化した「全方位的味覚評価」
以上が3本柱ですが
外観審査では捉えきれない茶葉の状態をも併せて判断します
「お茶は嗜好品」なので
嗜好的判断が必要とされる場面もありますが
その場合でも、「個人の嗜好に偏った判断」は考えものです
「消費者全体」とは言わないまでも
「かなり広い視野で捉えた嗜好を背景とする」ことが求められているのです
ましてや、
根底に位置する「揺るぎのない品質評価」が
絶対的な前提条件であることに異論はないでしょう
それゆえに、
責任も重く、かつ、やり甲斐も大きなものなのです
「審査」とは
全国各地の茶産地で栽培・製造・加工の現場への
「フィードバック」でもあるのです
そうです
私の名前の由来は
「内質審査」に用いる用具の「網匙〈あみさじ〉」です
内質審査とは、熱湯で茶葉〈ちゃよう〉を展開させ
網匙で茶葉を掬い
表面的(外観審査)では思い至らない内面的情報を
対象となるお茶からアウトプットさせるのです
たとえば、
「ベッピン(形状〈けいじょう〉・色沢〈しきたく〉とも申し分ない外観状態)
であるが、一皮剥けば、予想外の欠陥を持つ」
「『不可無し』と思いきや、味の構成バランスが伴わず、一言で表現して不味い」
など、形勢逆転『お里が知れる』こともあれば、
一方、
「何の変哲もないお茶が、絶妙のバランスに支えられていて、心を奪われる」
「不恰好な外観ではあるが、芯が強く、飲み応えがある」
などのように、包んでも滲み出る「育ちの良さ」という場面もあるのです。
当然、審査では予見が介在しては公平性が保てません
従って、「ブラインド・テスト」が常識となります。
同一の審査茶碗の外底部に審査番号が記されています
内質審査は
「香気〈こうき〉 =かおり」
「水色〈すいしょく〉=浸出液の色相・明度・彩度・濃度や沈渣〈ちんさ=オリなど〉」
「滋味〈じみ〉」 =単なる美味しさではなく、情報を細分化した「全方位的味覚評価」
以上が3本柱ですが
外観審査では捉えきれない茶葉の状態をも併せて判断します
「お茶は嗜好品」なので
嗜好的判断が必要とされる場面もありますが
その場合でも、「個人の嗜好に偏った判断」は考えものです
「消費者全体」とは言わないまでも
「かなり広い視野で捉えた嗜好を背景とする」ことが求められているのです
ましてや、
根底に位置する「揺るぎのない品質評価」が
絶対的な前提条件であることに異論はないでしょう
それゆえに、
責任も重く、かつ、やり甲斐も大きなものなのです
「審査」とは
全国各地の茶産地で栽培・製造・加工の現場への
「フィードバック」でもあるのです