「名物にうまい物なし」
と、昔から言われますが、なんだかすごい名前のついている物ほど、期待をしすぎてしまうことは多々あります。
「茶は南方の嘉木(かぼく)」と言われますので、栽培に適した地理地形があるのだとは思います。
ですので、「北限」のお茶とはいかなるものか?まさかの「名物」か?とドキドキしながらも、
ひょんなことから購入して飲んでみることにしました。
お茶界の偉い方のお話では、お茶の経済的北限は新潟県村上市(村上茶)と、
茨城県大子町を結んだ線だと聞いたことがあります。
しかし、この北限のお茶【桃生茶(ものう)】は、ラインを越えた宮城県のお茶、
またこのお茶は先の震災から立ち上がった「復興茶」としても注目されているそうです。
味は?というと、思っていたほど「名物」ではありませんでした。
もちろん価格的にも色々比較してどうか?というと素人団員にはなんとも言えない部分はありますが、
滋味や香気などはとても特徴的で、「東北でもこんなにお茶が出来るのか!」というほど
丁寧に作られた美味しいものでした。
お茶の味は、その産地の特徴や、お茶の葉の品質によっても大きく左右されますが、
東京都茶業組合加盟の各お店ではそれらの各産地のお茶を「お茶のプロ」が独自に品質をチェックし、
「合組(ごうぐみ)」(ブレンド)をして、お客様方に一番おいしいと思っていただけるお茶をご提供致しております。
ご旅行などでご当地に行かれた際にはそういったお茶をお試しになりつつ、
またお茶のわからないことや、「このお茶はどうなの?」という場合は、
お近くの東京都お茶の組合加盟店で是非ともお伺いください!