ただいま、東京国立博物館では、あの「鳥獣戯画」で有名な高山寺の名宝が、もちろん鳥獣戯画を含む数々の国宝ととも展示されております。
連日、大人気で大変な人出です
さて、高山寺と言えば、「日本最古の茶園」があり、「闘茶」のもっとも最上格<本茶>の生産地であり、現在の日本茶のルーツと言っても過言ではないお寺です
よく茶業者の先輩方は、素晴らしいお茶に出合うとお茶に惚れて「これを作った茶農家さんに会いたいな~」と言って、出掛けて行ったと聞きます。
今回の鳥獣戯画展では、この高山寺を開山され茶祖としても有名な「明恵上人」の生涯も知ることが出来ます。
世界遺産とはいえ、京都のはずれの山のお寺で、いくつもの国宝や、鳥獣戯画など面白い至宝などたくさん所蔵しているというとは、
この明恵上人は、ただならぬ方であったのではないかと思いますし、この明恵上人いてこそ、その後の茶業の発展があったのではないかとあらためて感じました。
そう思えば、是非一度、明恵上人にあってみたいと思いますし、願わくば、お茶について教えを請いたいと思います。どらえも~ん!
今回のこの特別展は、そんな明恵上人に近づける機会でもあると思いますので、茶業者のみならず、是非皆さんにお勧めしたいと思います。
最後に、明恵上人の座右の銘とされる言葉に「あるべきようわ」というものがあります。
様々解釈がありますが、これは「ありのままに」「あるがままに」とは少し違うようです。
お茶の淹れ方でいえば、お茶のおいしさ、すべてをありのまま知るために「熱湯」で淹れるのに対して、
「あるがようは」は、今この場で、例えば目の前にいるお客様に喜んで頂ける一杯とはなにか考え、
お湯の温度を調整したりして淹れることではないか、と解釈しました。
日本茶の茶祖は、淹れ方まで教えてくださっていると思うと、なんだか親しみを感じますね
「そうだ、京都に行こう!」
いえ、東京・上野で開催中です。