こんにちは。
今回は、諸先輩方に無許可で少し感動したことを、そこはかとなく書かせて頂きたいと思います。
先日も行われました、選考会。茶歌舞伎一発勝負でしたが、この形式は全国茶業連合青年団が戦後に体系化したものだと聞き及んでおります。
茶10gを90秒で浸出とか・・・ようは、茶業者の修練の一端として。
これは、よく御存じ「闘茶」とも言われ、鎌倉時代には一大ブームが起こったということは歴史の教科書にも書かれており、まあ茶業者として知っておりましたが、
今回、その闘茶についての記述を、中国に見つけることが出来ました。
いま、東京国立博物館では「台北 國立故宮博物院~神品至宝~」展が開催されており、「翡翠白菜」が注目されておりましたが、
その中に、中国を代表する書家・蔡襄(さいじょう)の書も出品されておりました。
蔡襄は宋の四大家の一人で、福建省出身ということもあり、お茶に造詣が深く、「茶録」という書物も残しております。
その蔡襄の出品の書がなんと、闘茶に関しての記載でした。
宋代の闘茶の様子の書が、中国の皇帝に愛され保管された至宝の品物であるということに、とても感慨深いものを感じ、
私達が、1000年の時を超えて、いまだに闘茶で、やれ選考だ、難しいだなんだとやっていることが嬉しく感じました。
時間と空間、場所と民族、地位を越えて「お茶」を愉しむ雰囲気が、書から伝わってくるようでした。
今年の大会、闘茶はもちろん自分と戦いですが、隣には、佐々木道誉や蔡襄が座っているかのごとく、勝負していきたいと思います。
ワクワクしますね~