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メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

自転車の修理 8

2018-01-06 21:52:19 | 日記・エッセイ・コラム
  ●チェーンの切断に関して
 
 チェーンが切れるという前代未聞の件に関して分かったことを2・3述べておきます。
事の起こりは1年ほど前にチェーンを新しいものに付け替えたことに始まります。専門店
でチェーンを選ぶ時に一番安い汎用のチェーンを避け、三番目くらいのギア付き自転車用
のものを選んだ事と関係があるのではないかと思われるのです。

 最初に付いていたチェーンはおそらく汎用のもので、それなりの材質ではなかったかと
思うのです。同じ硬さの物質が接触した場合、双方が摩耗したり変形したりしますが、そ
の進行スピードは緩やかなものになります。しかし、一方の材質が硬かったりすると柔ら
かい方の部材が一方的に変形したり摩耗したりします。その進行はおそらく倍以上になる
はずです。極端な話、硬質材でできたドリルなどの工具で軟鉄に穴を開ければほぼ一瞬で
穴が穿たれます。

 そこで考えられるのは、交換したチェーンの材質が以前のものより丈夫だったと言う事
です。その為、前ギア側の変形が以前以上に早く進行し、1年足らずで回転に支障をきた
す程になったと考えられるのです。
 変形した歯車はチェーンのピースにかみ合う度に内側から外へ広げる応力を加え続け、
結果的に最も弱い接合部を外してしまってチェーンの切断に至ったのではないか、と推測
できます。もしこれが当たっていれば二つのことが考えられます。

 一つは以前のチェーンは見た目にはわかりませんが、どこかが変形していたと言う事。
そしてもう一つは、今の状態で使い続ければ、ギアの変形が進行してしまうと言う事です。
 とすると、元のチェーンに戻すと言う事は問題外で、元の材質と同じ新しいチェーンに
付け替えるというのがベスト・チョイスではないかと思われます。しかし、現在の組み合
わせでも無理な使い方をしなければ変形は起きないとも考えられます。無理な使い方と言
うのは、私の脚力で全力を出して坂を登るとか、長距離を高速で巡行するといった使い方
です。また、後輪の抵抗が大きい状態(半ば空気が抜けた状態など)で無理にこぎ続ける
というのも禁止事項となります。

 ともかく、この自転車はもう健全な状態ではありません。労わってゆっくり加速して、
重い物を乗せる場合も気づかって運転する必要があります。

コメント
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