Kou Farm

畑の話と日々の雑談

地産地消 3

2023-11-02 17:39:26 | 日々の事
江戸の昔には 一部の商品作物では金肥(魚粉や油粕など)
効果の高い購入肥料が使われましたが
ほとんどのお百姓さんは刈敷や堆肥など 自給肥料を使っていたと思います
種は勿論 自家採取です

やがて 化学肥料 化学農薬 F1種子 が広がり 農家は経済活動の中に
組み込まれていきます

そんな流れに対し カウンターカルチャーとして有機農業や自然農法 自然農が注目されました
(ちなみに 有機農業 自然農法 自然農 はそれぞれ違うものです)
僕が少年だった頃 薄っすらとした記憶の中で 経済合理性 という言葉を良い意味でも
悪い意味でも よく聞いた気がします

その頃は 単に作物の生産方法としてではなく 思想性や生活文化などなど様々な要素を
内包していたようです
なので アンダーグラウンドではなく 主流の文化的慣習に置き換わるポテンシャルを秘めた
カウンターカルチャーに位置付けてみました
1970年代でもなお 有機農家は奇人変人 社会の外れ者
まことにスパイスの効いた存在だったのです
有機野菜は その後幾度かのブーム?をへて 最近ではお洒落なカフェやちょっとしたレストランで
目玉として扱われる事も少なくなく
それは 有機野菜が一定のイメージを持ち 経済活動の中でアイテム化していったとも言える
認知されると同時に もともと内包していたスパイシーさはマイルドな甘味に変わっていった と言えなくもない

そして現在
化学肥料の高騰をうけて 国が堆肥など国内で製造できる有機肥料を薦めている
これは戦後の農政上 異例な事です
とはいえ 化学肥料の代替えとしてで 伝統的な農業に学ぼうという事ではないかもしれません

まぁ それでも 国内資源がある という事ではあります
コメント
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